ダニエル・リカルド、追突されたストロールに激怒「何?僕のせいだって?ふざけるな!あいつはクソだ」 | 北海熊の独り言

ダニエル・リカルド、追突されたストロールに激怒「何?僕のせいだって?ふざけるな!あいつはクソだ」

RBのダニエル・リカルドは、F1中国GPの決勝レースをリタイアで終えた。セーフティカー解除時に後方を走っていたランス・ストロール(アストンマーティン)に追突されたことでダメージを負ったことが、その要因となった。

 ストロールはこの接触について「バカヤロウ! ブレーキ強く踏みやがって」と無線で前を行くドライバーを猛烈に非難したが、被害者となったリカルドは激怒。ストロールが1時間以内に謝罪に来なければ、彼を助けることはできないと語った。

 事故が起きたのは、中国GPの26周目のことだった。トラブルによりストップしたキック・ザウバーのバルテリ・ボッタス車を片付けるために出動したセーフティカーが解除される時、ストロールは前を行くリカルドに追突。リカルドはこのダメージが原因でリタイアすることになった。

 ガレージに戻ったリカルドは、ストロールが無線で発した前述のコメントを聞かされたという。これによりリカルドは頭に血が上ったと、包み隠さず語った。

「僕がガレージに戻って少し落ち着き始めた時に、ランスがその事故についてどう考えているかを聞かされた。どうやら僕が馬鹿で、あの事故は僕のせいだったみたいだね!」

 リカルドはそう語り始めた。

「晴れた昼間だし、セーフティカーも出ていた。それなのにあの発言は……の血は沸騰したよ。ああいう時に注意しなきゃいけない唯一のことは、前のマシンに注意することだ。先頭がどんな動きをするのかは予測できないが、ターン14からスタートするとは思えない。しかもコントロールラインまで、レースすることはできないんだ」

「僕は言いたいことを言わないように頑張ってるのに……最低なヤツだ!あいつははクソだ!僕は優しくしすぎているかもしれない。もし彼が本当にそう思っているならね…」

 リカルドの怒りは収まらない。

「いいかい? これ以上は言わないからね。彼がリプレイを見たら、何らかの責任を取るかもしれない。でももし彼がそういうことをしなければ、僕は彼を助けることなんてできないよ。ここにいる誰もが、彼を擁護しないと思う」

「とても苛立たしいよ。確かに、レースで事故は起こる。でもセーフティカーの後であんなことは決してあってはいけない」

「僕の血が沸き立ったのは、彼の視点からあの事故を見たからだ。理解するために、彼のオンボード映像を見たんだ。僕らがブレーキをかけはじめたところで、彼のヘルメットが右に曲がるのが分かった。つまり彼は、ターン14のエイペックスを見ていて、僕に気付いていなかったんだ。そして彼が再び前を向くと、彼はもう僕の真後ろにいた」

「彼が何をしているのか、そして何を考えているのかは分からない。でも、ああいう状況で彼がしなければいけないのは、僕のことを心配するということだけだ。でも、彼は明らかにそんなことはしなかった」

「彼がメディアに対して何を言うのか、それを見てみようじゃないか」

 リカルドは、ストロールが自分の元を訪れ、事故に対する責任を全て認めて謝罪することを求めている。

「彼がここにやってきた時に、ある程度責任を果たしてくれることを願っているよ」

「次のレースで彼に5グリッド降格ペナルティが科されたとしても、僕のことを責め続けるのならば、それは大きな問題だ」

「彼には、今回のことから学ぶ必要があるということを理解してほしいんだ。僕らは誰でもミスをしたことがある。自分のレースだけでなく、他の人のレースも台無しにしてしまったのが自分だと理解できれば、それが僕らが得られる最大のモノだと思う」

 なおこの事故についてストロールは、10秒のタイムペナルティを受けることになった。しかしストロールは「そんなのジョークだ!」と無線で語り、レース後に次のように語った。

「誰か知らないけど、前の誰かがブレーキをかけたからいけないんだ」

「奇妙な、隊列が縮まる状況(コンサーティーナ効果)があったんだ。スチュワードには、それを考慮してほしかったと思う」