【SUPER GT】IMPUL移籍のベルトラン・バゲット「僕には日本でやり残したことがある」 | 北海熊の独り言

【SUPER GT】IMPUL移籍のベルトラン・バゲット「僕には日本でやり残したことがある」

2022年シーズンにホンダ陣営から日産陣営に移籍したベルトラン・バゲットは、スーパーGTでの「やり残したこと」を達成するチャンスだと意気込んだ。

 

2022年、ホンダ陣営のREAL RACINGを離れ、日産陣営のTEAM IMPULに移籍してスーパーGTを戦うベルトラン・バゲット。REAL RACINGに加入した松下信治との実質的なトレードのような形での移籍劇だった。

 

 バゲットは先日鈴鹿サーキットで行なわれたメーカーテストに参加。そこでチームメイトの平峰一貴と共に、新車両であるZ GT500をドライブした。

 

 ここ数シーズンは優勝やポールポジションを獲得しながらも、タイトルには手が届かなかったバゲットだが、日産陣営が新型Zにスイッチする今シーズンは大きなチャンスだと考えている。

 

 彼はmotorsport.comに次のように語った。

 

「僕の目標は変わらず、スーパーGTのチャンピオンになることだ。ニューマシンになる日産に加入することは、その目標を成し遂げる良いチャンスだと思っている」

 

「僕はホンダに8年間在籍し、彼らとは素晴らしい関係を築いてきた。良い形でお別れできたし、悪い印象はない。ただ、今回のことで自分に新たな選択肢ができ、日産と話し合いを持つ機会を持てた」

 

「日産が新車になることは知っていたから、とても興味があった。新しいチャレンジができることは本当にうれしいよ」

 

 バゲットは、ホンダ陣営を離れることが決まった時、スーパーGTから完全に離れることも考えたという。日本の厳しい渡航制限により、この1年半はベルギーで家族と過ごす時間が極端に少なくなってしまったからだ。

 

 しかしながら、新型Zを投入する日産のドライバーとなり、悲願のチャンピオンを獲得するチャンスを得るということの魅力は、コロナ禍における懸念を上回ったようだ。

 

「あの時、COVIDの状況は良くなってきていて、家族と色々相談したんだ」

 

「言うなれば、僕がもう1年“犠牲”になってもいいだろうということで家族とも意見が一致したんだ」

 

「日本での生活には満足しているし、日本ではやり残したことがあると思っている。僕はチャンピオンになりたいし、その力もあると信じている。だから日産からチャンスをもらったとき、ノーとは言えなかった」

 

 またバゲットは、日本のレース界のレジェンドである星野一義監督の下で、そして象徴的なカルソニックカラーでレースができることを「とても光栄なこと」だと表現した。

 

「今回のテストでたくさん話をしたけど、彼は伝説のドライバーだ」

 

「チームのみんなには戦うメンタリティが備わっている。皆勝ちたいと思っているし、モチベーションも高い」

 

「チームメイトの一貴も速いし、良いシーズンにするためのピースは全て揃っている。あとはブリヂストンタイヤに対応できるようにマシンを仕上げていくだけだ。今回のテストでチームにとても感銘を受けたので、今年もチャンピオンを目指せると確信している」