ダニール・クビアト、追加のPUパーツ交換で25グリッド降格 | 北海熊の独り言

ダニール・クビアト、追加のPUパーツ交換で25グリッド降格

トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、ホンダの“スペック3”F1エンジンとターボチャージャーに加えて、他のパワーユニットコンポーネントも交換。F1フランスGPの決勝で25グリッド降格ペナルティを科せられることになった。

ダニール・クビアトは、今週末のF1フランスGPに向けてホンダの“スペック3”パワーユニットを投入。 

内燃エンジンが4基目に達したため10グリッド降格ペナルティが決定していた。

その後、トロロッソ・ホンダはダニール・クビアトのマシンのMGU-H(3基目)、エネルギーストア(3基目)、コントロールエレクトロニクス(3基目)を交換。エンジンペナルティが25グリッドに増えた。

ダニール・クビアトはF1フランスGPでグリッドペナルティを受けてまでスペック3を投入した理由について「ある意味で交換しなければならなかったんだ」とコメント。

「エンジニアがテレメトリー上に好ましくないものを見つけた。だから、僕はリスクを冒さずに交換することに決めた。特に新しいバージョンがすでに利用可能だったからね。どうして交換しちゃダメなの?と考えた」

「どれくらいパワーが向上するか見てみよう。予想よりも多くのパワー増加であることを願っている。でも、いずれにしろ、僕たちが話しているのは小さな数値だ。これによって世界が逆さまになるようなことはないと思う」

トロロッソ・ホンダは、ダニール・クビアトのみホンダの“スペック3”エンジンを投入。アレクサンダー・アルボンはまだ“スペック2”を搭載しており、どのレースで最新版に交換してグリッド降格ペナルティを科せられるかは未定となっている。

ドライバーは、1シーズンにつき、内燃エンジン、MGU-H、ターボチャジャーを3基まで、MGU-K、コントロールエレクトロニクス、エネルギーストアを2基までペナルティなしで交換できる。

【F1フランスGP:各F1ドライバーのパワーユニット使用状況】

チーム ドライバー ICE TC MGU-H MGU-K ES CE
レッドブル マックス・フェルスタッペン 3 3 2 2 2 2
ピエール・ガスリー 3 3 2 2 2 2
トロ・ロッソ ダニール・クビアト 4 3 3 2 3 3
アレクサンダー・アルボン 3 2 2 2 2 2

ICE … 内燃機関(エンジン)
TC … ターボチャージャー
MGU-H … 運動エネルギー回生システム
MGU-K … 熱エネルギー回生システム
ES … エネルギー貯蔵装置(バッテリー)
CE … コントロールエレクトロニクス