2015年の日本人の平均寿命は男性が80歳、女性が87歳ですが、アメリカの研究機関によると先進国で生まれた子供の半数が100歳まで生きるとされています。先進国の平均寿命は10年ごとに2~3歳ペースで上昇している背景には、健康に関する啓蒙キャンペーン、ガンなどの病気に対する早期発見、治療法の向上などの要因が考えられます。保険の考えの中で活用される長生きリスクという言葉がありますが、人生100年時代つまりリタイア後の生活が長期化する可能性があることを認識することも大切です。また、私たちの将来には社会保険制度の維持や年金支給額ならびに開始年齢が不透明なことになりかねなく、一方で医療費や税負担が増加することが危惧されます
悠々自適なセカンドライフという甘いフレーズがありましたが、健康であることが前提の話で自身に健康上の問題が起きて、例えば介護が必要になった時は、相当な期間お金が必要になってきます。現在、低料金で入れるいわゆる特別養護老人ホームは、40万人が入居待ちといわれています。手厚いケアをしてもらえるホームになると、入居時に数千万円もの費用がかかります。そのため将来の備えとして、介護保険や最近では認知症保険なども登場してきております。これらはまさしく人生100年時代を意識した商品となっています。現役時代の収入がある時に民間の保険会社である程度カバーしながらも、生涯現役というフレーズは当たり前になる時代が到来するかもしれません