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【大切なのはできない経験】
自分ができなかった経験というものは非常に大切だと思います。
しかしながら、多くの人はできないことをそのままずっとできないと思っていたり、何かのきっかけで急にできるようになったりすると思っている。
例えば、私には元カヌー選手としての経験がありますが、最初は当然バランスの悪いカヌーに乗ることもできませんでした。
乗れるようになってからも、成績は学校で一番遅く高校３年生になるまでは全くの無名でした。
コツなんてありませんでした。
ただただ考えて、考えてひたすらに継続をする。
プロになるまでの方法としてはそれしかありませんでした。
その感覚はスポーツの舞台から離れた今でもあります。
例えば、今は本を読むようにしています。
しかし、今まで本を読んでこなかった私。
いきなり本を読めと言われても、一冊読むのでも大変です。
だから、継続をしています。
１日１ページでもいいから必ず読む。
初めはそれだけでも、継続をしていれば読む癖が付き始め、ある程度長いページを読むこともできるようになっていきます。
ものすごく低レベルの話に聞こえる人もいるかもしれませんが、スポーツにしろ、勉強にしろ、何にしろ、これまでやってこなかったことをいきなり「やれ」と言われても、大抵の人はできません。
それにもかかわらず、できない自分を正当化する人や、できるようになるまでに何かコツがあると思い込んでいる人が多くいるように感じるのです。
スポーツだって、本を読むことだって、仕事だって、できる人にとってはなんてことないことでしょう。
なんでできないの？やらないだけでしょ？と思うでしょう。
だってできるんだもん。
周りよりもできなかったから、コツコツと練習するしかなかった。
一冊の本を読むことができなかったから、１ページずつでも読むしかなかった。
私にはできない経験があるからこそ、継続の大切さや難しさがわかります。
できるようになるためには何をするべきかがわかります。
コツなんてありません。
ただ、小さなことを地道にやっていくしかない。
地道に、地道に。
できることばかりだったら、地道にやらなくともよかったでしょう。
効率が良くなるようにコツを探していたでしょう。
でも、できないからこそ、地道にやる。
その結果、私はカヌーのプロになることができました。
本を出版することができました。
最初からできていたら・・。
コツなんてものがあったら・・。
オリンピックも出版も目標にはしていなかったでしょう。
できない経験があったからこそ、できると信じたのです。
夢中になれたのです。
それを伝えたいのです。
そんな本です↓
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