柚木麻子さんのbutterという小説を再読しています。3回目かな。初めて読んだのは2017年くらい?次はアメリカで文庫本をわざわざ買って読んで(15ドルくらいした…高っ!)

日本に帰ってきて、今3回目読んでます。



初回に読んだのは妊娠前。妊活もしていなかった頃。2回目に読んだ時は、2人産んだ後かな?

自分自身の目線が妊娠出産で変わっていたから、読後に違和感を覚えました。前にブログに書きました。




なんでまた読んでるかって。

日本に帰ったら食べたいもの、行きたい場所が沢山あったよな〜その2割くらいは小説butter由来だったことを思い出して目がハート

銀座ウエストのバタークリームケーキ、帰ったらホールで買ってみよう!と思ってたのにまだ買ってない

カルピスバターも試したいのに試してない

などなど、色々あるのです。



とりあえず、昨夜はバター醤油ご飯を久しぶりに堪能しましたラブ(バターは雪印の)

子供たちには食べさせられない禁断の味!



この小説butterは、かの有名な婚活殺人事件をモデルにしていて、現実の犯人は北海道出身。小説では新潟県阿賀野市安田の出身、という設定になっています。


この安田はヤスダヨーグルトのヤスダ。

ヨーグルト系飲み物の王様(わたし調べ)のヤスダヨーグルト!



全国に売ってる?よね?

(アメリカには日本の食べ物がある程度は売ってたけど、ヤスダヨーグルトはさすがに手に入らなくて…。日本帰ってきてから何本消費したかな泣き笑い


私の母は新潟出身で、阿賀野市ではないけど周辺の市なので、小説で阿賀野が出てくる辺りはすごく引き込まれました!空気感とか、そうそうその通りーってかんじ。


でさ、小説の中で、

主人公たちが新潟駅の駅ビル内の和食屋でご飯を食べるシーンがあって。この和食屋、実際にあるのです。

私も行ったことがあって…行ったのは、2016年の7月か8月、祖母と最後に会話を交わした新潟訪問でした。祖母は母方の祖母です。



もうそろそろ危ないということで、父、母、私の3人で新潟に行き、祖母を見舞った帰り…

母親と大喧嘩したのね。



この頃、母は抗がん剤治療の最中で、

元々の性格も…まあ控えめに言って手が付けられない人だったんで笑、そこに辛い抗がん剤で、ばあちゃん死にそうだしで、うちの母は最高に理不尽のカタマリになってて。

具体的には忘れたけど、喧嘩は避けられない状況だった気がします。



家族3人で車で新潟行ったのに、私一人だけ車を飛び降り真顔

一人、新潟駅へ鈍行でゴトゴト電車

新潟駅周辺のビジホに一泊し、次の日に節約のため高速バスで東京に帰りました。(ビジホ+高速バス代の方が新幹線より安かった泣き笑い休みとってて時間の余裕があったんじゃないかな)


その時に夕飯で行ったのが、上に書いた新潟駅の駅ビルに入る和食屋。

郷土料理の「のっぺ汁」を堪能したのを覚えています。


のっぺ汁はお正月とかによく出てくるお汁で、特徴としては、いくらが入ってるんです。いくらが煮てあるの。いくらって、煮ると白くなるんです。

どこの家でも煮るのかな?わからないけど、少なくともうちの祖母が作るのっぺは煮いくらが入ってました。



私も母との喧嘩でヤケになってて

そのお店でたらふく食べて日本酒めっちゃ飲んで、グデグデになってビジホに戻った思い出…(一人飯)



明日は祖母の命日なんです。

祖母を亡くした後1ヶ月ちょっとで、うちの母まで逝ってしまった2016年は私にとって試練の年でした。



いや、そのあと今までずっと試練だったな。



仕事はね、すげ〜頑張って、ぶっちゃけね、成果を出したんですよ。

アメリカ生活も頑張った。仕事も妊娠も出産も育児も(保育園様々だけど)頑張った。

でもこの6年間、ちゃんと喪に服さなかったという後悔というか自覚があります。駆け抜け過ぎた。

じわりじわりと、蝕まれてるんだよなぁ…



現在母の実家の(専業農家で米農家です)を取り仕切ってるのは、いとこのお姉ちゃん夫妻。私は一人っ子なので、いとこのお姉ちゃんたちが子供の頃から本当のお姉ちゃん的存在なんです。


昨日、ばあちゃんの命日が近いので連絡したら、いとこのお姉ちゃんからの返信に

「まだ皆生きてるような気がする。Kちゃん(私の母)も、突然東京から帰ってきそう。」

とあって…

職場のトイレに駆け込み号泣しました。



本当に、

まだ全然、母の死を乗り越えられてないことに気付いた七回忌。

死んだら喧嘩もできない。



2016年当時は、毒親という言葉がまだなかったように思います。

死んだ人間を悪くいうのはナンだけど、まあ〜うちの母は毒親だった気がする泣き笑い

これからも母には色々思うし、私自身が娘にとって毒親になるかもしれないけどね(母息子より、母娘関係の方がフクザツだと、勝手に予想してる)


今年も夏が終わり、久しぶりの日本の秋が近付いてきてちょっとブルーになりかけです。母が亡くなった10月の季節感は、たぶん一生ダメです。

アメリカにいてここ3年はその季節感から逃げてたけど、今年は直撃だ〜嫌だなあ。