新聞のテレビ欄でNHKの日曜美術館をチェックしていると、北海道の風景画をかいた画家をとりあげるとある。北海道と知ったからには見逃せないから、この番組を見てみた。
画家は相原求一朗という人物で、埼玉県川越の人だという。家業の商家を経営するかたわら、絵をかきつづけた異色の経歴の持ち主だ。北海道の絵は、岬や断崖、山や草原などで、私の好きなモチーフだった。寂寥感のある作風も気に入ったのだが、小泉淳作美術館のある、お菓子の六花亭の運営する中札内美術村にも相原の個人美術館があるという。六花の森には二度でかけていて、小泉の美術館はたずねていたのだが、同じ敷地にある相原の美術館には目もくれなかった。これは失敗であった。
六花の森には次の機会にゆくとして、相原の絵を見に川越市立美術館にでかけることにした。
川越市立美術館は彫刻家の佐藤忠良の作品展にいったことがあったので親しみがあった。蔵造りの街らしく蔵をモチーフにした建築の美術館だ。
相原は川越の名誉市民だそうだ。したがって美術館のコレクションは充実している。初期の作品から晩年まで画業がわかるように展示されていた。いろいろな作品があったが、私は北海道の風景画にひかれた。
当日は学芸員の方の説明があった。NHKでとりあげられてから来場者が激増したとのこと。
展示は1期と2期にわかれているから、2期も見にゆきたい。会期は5月24日までだ。
北海道の中札内村にある『相原求一朗美術館』の訪問記もどうぞ。