みんなの党代表「うさんくさい」
そうですね。
なぜ、この時期に大連立でしょうか。
震災復興のためといいながら、大連立したら組閣やらなにやら事務手続きで復興支援が遅れるだけです
けれど。
ただ、【大連立】→【大政翼賛会】→【ファシズム】という発想をされる方が出たら、そちらのほうが胡散臭い
ですけれどね。
政治家でもおりますから、こう言って大連立を否定される方は。
日本史の授業でどう教えているのでしょうか。教えてない?
そもそも【大政翼賛会】はそんなご大層なものじゃあありません。
まあ、それは別の話ですので。
さてこの大連立、どなたとどなたが【連立】されるんでしょうねえ。
<菅一派+自民党+公明党>ということなんでしょうか。
福田(自民党)+小沢(民主党)の大連立構想というのが昔ありましたっけ。
あの時に構想を潰したのは菅さんでしたね。
今度はその菅さんが大連立を模索している。なんという皮肉。小沢一派からの揶揄もわかりますね。
まあ、事ここに至って、背に腹はかえられない、ということなのでしょう。
震災のあと、今の人材と能力では対応できないと自他共に認める菅内閣は、大連立構想を練ってきました。
仙谷(民主党)-大島(自民党)ライン。
亀井(国民新党)-古賀(自民党)ライン。
パイプはいろいろありますからそれぞれ独自に動いているのでしょう。
一度は菅さんが谷垣さんを一本釣りにいって失敗し、頓挫しましたが。
菅さんは寝技が出来ない人で、理論的にいけると思うと正面からぶつかるタイプです。
理論的に自分が正しいと思っているから、非難されるとキレます。
でも、人間は最後、理論や理屈では動きません。
心で動きます。
好き嫌いや欲望、新年や価値観で動くのです。
そんな菅さんが谷垣さんに直球でぶつかっていったわけですが、谷垣さんは誠意とか和とか順番とかを信念
としている方なので、そんな直球を受けることは出来ません。
「話には順番がある」だろうと、拒絶したそうですね。谷垣さんらしいです。
では大連立というものは、菅さんにとってどうしてそれほどまでに魅力的なことなのでしょうか。
1)責任を分担できる
もう菅さんの背中では背負いきれないのです。特に原発問題は。
民主党もマニフェストを見てもわかるように原発推進を唱えてきましたので、「自民党政権が悪い」というい
つもの逃げ口上が使えないのです。
ですから代わりに「東京電力が悪い」になっています。
確かに東京電力は悪いのですけれどね。
2)選挙に負けない(負けたように見えにくい)
大連立を組んだ相手と協議をして候補者を立てればいいのですから、「民主党惨敗!」という見出しが新聞
一面に踊ることはなくなるわけです。
そうなれば小沢一派の突き上げもかわしやすくなる、つまり保身が出来るということです。
3)基本的なところで同意できている法案が成立しやすくなる
増税がしやすくなりますね。
社民党と共産党とみんなの党が反対しても関係ない数の圧力です。
逆に同意の取れていない法案(郵政法案など)はさらに先送りされます。亀井代表が怒っています。
亀の怒りで大連立から国民新党が外れると、外国人参政権までドサクサの内に決まりそう?
政局とかしている暇があったら震災と原発の対応を急いでほしいものです。
政治家の面子や責任の擦り付け合いより、国家の危機なのですから。
すでに周辺諸国、中国・ロシア・韓国は、日本の固有の領土に対して触手を伸ばしてきています。
相手が弱っている間に攻勢を強めるというのは兵法ですから。
そちらにも気配りをしなくてはいけないわけですが、菅内閣、しっかり頼みますよ。
なんだか怖いなあ。
