誰にでも、本音と建前はあるでしょう。
本音を隠して建前を前面に出してしなければならないこともあるでしょう。
それでも。
「それを言っちゃあお仕舞いだよ!」とフーテンの寅さんも嘆きたくなる発言がこうも続くと、「民主党の中身はそういう
ことなの?」と私のような下衆が勘繰ります。
まずは、山岡国対委員長。
国会対策委員長といえば要職です。各党の国対委員長と会議(多くは密談)を重ね、本会議の日程や各種委員
会の進行について下打合せをする裏方のボスですね。
その要職についている人物が迂闊すぎる発言をしました。
「普天間の話や政治と金の話は直接国民の生活には影響していかない」
民主党の全国女性議員ネットワーク会議の席上でした。
まず怒り狂ったのが、沖縄糸満より参加していた女性議員。当然です。
「普天間の話が直接国民の生活に影響していない」のなら、「今直接影響されている沖縄の人は山岡国対委員長
にとっては国民ではない」ということですね。
沖縄から来ている代表もいるのに、この発言を平気でするとは、思想信条の底の浅さが露呈しました。
やはり、小沢民国の国民だけが民主党の国民?
「政治と金の問題」も国民に影響ないというほうがもっと恐ろしい発言ですけどね。
どんな汚い金や不動産を動かして儲けていようが、国民には関係ないからこっち見るな、でしょうかね。
腹の中で考えていたからこういう席で発言するのでしょう。迂闊すぎですね。
こういう発言には原稿があって、それをスタッフが吟味しているものかと思いましたけれど。
山岡国対委員長、1943年生まれ。衆議院五期、参議院二期、自民党→新生党→新進党→自由党→民主党。
「徳川家康」をはじめとした長編時代小説作家山岡荘八の養子で、山岡荘八の死後に裁判を起こして山岡姓を
名乗る権利を得ました。著名作家の山岡姓が選挙に有利と踏んだのでしょうか。
「ネットワークビジネス推進連盟」にも参画しておりましたが、この団体はなぜかネズミ講を擁護しており、ネズミ講対策
のパンフレットを配布しようとした伊賀市に抗議してます。何がしたいのですかね。
あとこの人、自民党政権時代に日銀副総裁候補選出で揉めていた時、一橋大の渡邊教授が候補になったと知るや、
辞退するよう電話をしたりしておりますね。
民主党が推していたのに自分の面子を優先して候補を潰しにかかったということのようですね。
もともと裏家業が得意なのでしょうか。
そろそろメッキもはげてきましたので、次の選挙はどうでしょうか。
でも、こういう強引な人って、地元では人気があったりするんですよね、栃木の皆様?
さてもう一人、鳩山首相。
この人の「お仕舞い」発言は多すぎて困ります。
「最低でも県外は私の思いであって党の公約ではない」
これでは、党首討論での発言ももしかしたら鳩山個人の思いで民主党は関係ないとか言い出すんじゃあないかと。
党首って、何? 党首の発言って、何?
鳩山党首がそれを一番わかっていないという恐ろしさ。
「これからも愚直に正直に生きて生きたい」
あくまでも「ルーピー=愚か」を「愚直」と言い換えたいようです。
でもルーピーって、ループ(輪っか)なんですよね。あの、頭の横で指をくるくるする差別的表現がルーピー。
どこにも「愚直」なんて謙虚な意味はありません。そんな言葉遊びにすがりたくなるほど追い詰められているのでしょうか。
それにしても、沖縄で黄色い服を着た集会がありましたが、あの黄色は政府に対する「イエローカード」の意味が含ま
れていると思っていました。鳩山政権に抗議をする黄色。
ところが、沖縄に現れた鳩山首相は、自ら黄色い服を着ておりました。
沖縄への挑戦? いや、自分へイエローカードで自虐ギャグ?
いやいや、何も考えていなくて、黄色着てけば仲間になれると思っていたような気がしますね。
まさに、ルーピー。
側近の方々、「愚直な→何も考えていない」鳩山首相のためにもっと考えてやってください。
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