鮨とワインの相性(4)
-鉄分の少ない白ワイン-
前回のおさらいです。鮨と赤ワインを楽しみたいお客様が多い現実の中、煮干し官能評価をパスし、鮨と赤ワインの相性の概念を変えたブラゾン ド オーシエール。
5年半のグラスワイン提供で、お客様の評価も高く、実績もある、鉄分の含有量の少ない赤ワインです。
今回は、鉄分の含有量の少ない白ワインをご紹介します。
鮨と白ワインの相性は、赤ワインに比べると良いと考える人が多いです。
それはなぜか?と考えると、白ワインのフレッシュな酸味が、生臭みを洗い流すといった事が理由だと思われます。
しかし、鉄分の含有量の多い白ワインを合わせてしまったら、逆効果で生臭くなってしまいます。
赤ワインより、白ワインの方が、鉄分の含有量が少ない事は、以前お話しました。
その事も、白ワインの方が相性が良いと言える理由です。
白ワインの中でも、鉄分の含有量が少ないワインが、甲州ワインです。
メルシャンの研究機関でも、発表されています。
私の経験でも、煮干し官能評価で、生臭くなった甲州は、過去ひとつもありません。
甲州の特長は、繊細な味わい。素材の味わいを消すといった事は、一切ないワインです。
素材の味わいに寄り添う相性のイメージです。甲州は、和の柑橘、すだちや、かぼす、ゆずなどの香りを持ち、素材に添えるすだちの香りやゆずにも、同調して抜群の相性の良さを示します。
鮨にも、すだちの果汁を付けたり、ゆずの皮を削って振ったりするネタがあります。
甲州は、食事と合わせる事によって、良さが出るワインです。
鮨と最も相性の良い白ワインと言っても、過言ではありません。
今まで合わなかった甲州は、ひとつもなかったと言えます。
鮨は現在、世界に広がっています。
その鮨に、一番相性の良い甲州ワイン。
その事を広めて、世界の中で甲州をもっと有名にしていきたいと思います。
まだまだ、鉄分の含有量の少ないワインをご紹介していきますが、次回は少し話題を変えて、究極の選択というテーマでお話をします。
日本橋 鰤門 大江 弘明



