こうあるべきだ、これを目指したいという理想と、目の前の子ども達や保護者の織り成す現実にはギャップがあります。世界で一番高い山くらいの理想と、氷河のクレバスくらいの深い溝があります。

このギャップを埋められないままに、放課後児童支援員だけが理想論に突き進んでも、誰もついてきません。支援員の心だけが死んでいきます。

筆者の放課後児童クラブでも、どんなに学童保育やメンタルヘルス、福祉を唱えても、自治体もついてこないし、ただ子どもを預けている保護者はもっとついてきません。

それこそ色々な能力、学力、考え方の大人がいて難しすぎます。

いいんです。いいんですよ。人間なんてそんなものです。

でもそれでいいんですかね?


筆者もこれだけ記事に書いてきましたが、自分が述べていることが正論だとか、正義をかざしてやろうなんてことは思ってません。

自分が現状や理想論を述べたとて、何かを変えることができるとも思ってません。

変えてやりたい、変えられたら面白いとは思ってますけど、それには自分に人脈が無さすぎます。

総じて無理。どうすることもできないこともある。

現実を目の前に、どうしたらよいのか全然わかりません。

諦めることも大事。

そういうことです。


本気で育成支援、福祉的介入、他職種との連携をして、分野として向上するのなら、自分の人脈を広げることでしょうね。

敵にならず、協力関係を作る。

自治体の職員はもちろん、首長とか。地方議会議員とか、地方議員とか。そこまで人脈作れたら制度設計からコテ入れできる可能性出てきますよね。

保育園や幼稚園の保育士、小学校の先生と人脈を作れたら、子どもの全体像がしっかり見えます。どう接すればいいのかヒントを得られます。

ひきこもり相談や不登校の支援者と人脈を作れたら、子どもに合わせた居場所作りや情報提供ができるようになります。

福祉の方面へ人脈が作れたら、貧困家庭へのアプローチとか虐待リスクの評価とか、情報提供とか、学童保育と無関係ではない問題の解決への足掛かりが得られるかもしれませんよね。

行政保健師や発達支援センターとの人脈が作れたら、子どもの発達をより適切に評価できます。介入のヒントを得られます。保護者との橋渡し役になり得ます。

結局あちこちに人脈を作って、支援基盤をしっかり作らないと、子どもも保護者も、支援員も、誰一人救えないのです。

この基盤作りを一からやろうとしてみてるわけですが、現場の支援員だけでやるなんて無謀というか。だいぶ頑張ったんですけどもうお手上げでして…。

保育士も教師も支援員も、メンタルヘルスはズタボロですよ。

そうならないために何とかしたい、してやりたいと試みたものの…。

いくら何かをなし得るためには年月がかかるとわかっているものの…。

自分の能力使うのは学童保育じゃないのでは?と思える始末。

一度立ち止まったら、学童保育の現場を離れるのがベストな選択なんですけど、さてどうしたものか。