現在進行形で保護者である方も、そうでない方も、どれほどの人が学童保育について正しい知識をお持ちでしょうか。

筆者は、実際に放課後児童クラブで働くまで「両親が仕事で家にいられない場合に子どもを預ける場所」という認識しかしていませんでした。

ところが、いざ放課後児童支援員・補助として働いてみると、3ヶ月もしないうちに壁にぶち当たりました。

保育とは何なのだろう?

学童保育とは何なのだろう?

躾とは?モラルとは?マナーとは?

親になるってどういうことだ?

大人になるってどういうことだ?

発達障がいって何だ?

療育って何だ?

自分の子どもを育てるのとはまた違う難しさ。

ありとあらゆる課題に直面する子どもたちを支援したいのに、阻む組織の壁。

活かせない自分の能力。

労力に見合わない給料。

現状の日本の保育・教育への不安や不信感。

諦めたって良い。もっと自分の能力を発揮できる場は他にある。

でも諦めたくない。

だって児童期(学童期)は子どもたちの人格形成にとても大事な時期なはずだから。

放課後児童クラブから見える景色は、保育・教育だけではありません。

母子保健、メンタルヘルス、少子化問題、貧困問題、人権、経済、過疎地域の課題、そしてそれらが行き着く未来。

放課後児童クラブや学童保育所は、ただ子どもを預ける場所ではありませんでした。

それを皆が知る必要があるのです。

なので、この場を借りて自分自身の学びを深めながら、啓蒙活動の一端を担えればと考えています。