私のイージーリスニングとの出会いは、この二曲のどちらかだったと思う。
「アドロ」は親戚にあったレコードで知り、それまで聞いたことのないサウンド(とくに冒頭)が新鮮に聞こえた。
ただ、「イージーリスニング」という音楽を意識したわけではなかった。
こちらは、クロード・チアリがテレビで「オリーブの首飾り」を弾いているのを聞いて、一緒に見ていた母と「いい音楽だねぇ」と会話したことを覚えている。
この曲のシングル盤を買ったのは、このテレビを見て間もなくだったと思う(中一だったか?)。
そして、このクロード・チアリの「オリーブの首飾り」は、私が初めて買ったレコードでもあった。
ポール・モーリアの「オリーブ〜」を知る少し前のことだった。
冷静に時系列を考えると、おそらく「アドロ」の方が次の「オリーブの首飾り」よりも時期的には早かったように思う。
私は買った音源を捨てることはしないのだが、引っ越しやら実家の解体やらを経て、この「オリーブの首飾り」が長いこと行方不明になってしまっていた。
ユトリロさんのブログに触発されてイージーリスニング熱が再燃しており、初めて買ったレコードを聞きたくなり、Discogsで検索した。すると手頃な価格で日本国内で買えることが分かり、本日手に入れることができた。
1975年発売なのでかなり古い部類かと思うが、音飛びも雑音もなく状態は良好で、3分弱のタイムトリップを楽しむことができた。