フロントサスシリンダーを交換したら乗り心地が劇的に改善されました | Ma vie en Citroen C5 et C6 ハイドロファン シトロエンC5とC6 との日々のブログ

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「お金を出さずに知恵を出そう!」をモットーにハイドロシトロエンの修理方法や安価なパーツの入手方法など経済的に維持する方法と趣味や日常生活についてのブログです。※当ブログではフランス語の表記について文字化けを回避するためアクサン記号を省略しています。

某ブログでそろそろシトロエンC5X7のフロントサスシリンダーのパーツが欠品になるのも近いなどの噂を聞き、部品が出る今のうちに交換しておこうということになり、数年前にLDSオイル漏れで左側を交換したときに、同時に右側の交換を依頼しておいたのが、作業が困難過ぎて、前回、右側は断念した経緯がありました。しかし、パーツ供給がいつまであるのか、不安な昨今、シトロエン新潟のTチーフメカに電話し、作業依頼したのが、2024年3月で実際にディーラーに入庫したのが4月28日でした。実際に作業をしてみると案の定サスペンションマウントのボルトが固着していて回らない状態であり、無理やり回せば、確実にボルトが折れるだろうとのことでした。下図はサスペンションマウントごとボディーから外したサスシリンダーの画像ですが、見てお分かりのように手前の鉄ボルトを含む3本ボルトがアルミ製のサスマウントに完全に固着しています。異種金属間の固着は厄介です。T氏のお話では、サスマウントとサスシリンダーの取り付けボルトの座金の形状に問題があり、水が入り固着が起きやすいということで、水が入り難い形状に2回ほど形状変更されたということですが、これらのパーツをそんなに頻繁に本国では交換する必然性があるものなのでしょうか?私にとっては「謎」の形状変更です。

 

 

上図は取り外したパーツの作業事後画像ですが、そういった事情もあり、無理やりこのボルトを取り外すのではなく、新しいサスマウントとボルトを発注して作業しましょうということになりました。パーツが国内在庫なしということで本国バックオーダーとなりました。ステランティス傘下となってからパーツの入荷は決して早くはありません。1か月は待たなければというお話でした。チーフメカのT氏には、前回の左側のサスシリンダー交換時の悪戦苦闘の様子を知っていたので(前回は奇跡的にボルトが外れた)、初めから新品ボルトとサスマウント発注してくださいとお願いしておきましたが、お金がもったいないので一応トライしてみてダメだったらボルトとサスマウント発注しましょうということになりました。結果的にはボルトは回らず、新品部品の発注となりましたが、少しでもお金をセーブしようと考慮してくださるT氏には感謝のみです。この辺りの感覚は大手国産車ディーラーと違って小回りが利く地元ディーラーならの神対応だと思います。人によって希望は様々です。「とにかく安く仕上げて欲しい」お客もいれば「お金がかかっても良いので早く直してほしい」お客もいるでしょう。そこをお客の好みを確認しながら対応してくださるので本当に助かります。

 さて、6月23日に修理が完了し、引き取りに行って、乗った瞬間に「感動の乗り心地」でした。今まで、メインスフィアやアディッショナルスフィアを全部交換しても、これほどの感動はありませんでした。ハイドロの乗り心地チューニングというと、スフィアをコンフォートスフィアに替えるなどのエアー系のチューニングがポピュラーですが、今回のようなオイル系というかダンパーのチューニング(新品に交換しただけですが)も面白いかなと感じました。

 昔、ハイドロの作動油がLHMの頃はユードロランサージュ(Hydraurincage[cにはセディーユが付きます])というLHMシステムフラッシングオイルがありましたが、LDSにもこういったシステムをフラッシングするオイルがないかどうか調べたのですが、どうも無いようです。ATFの交換よろしく、何度も注入・排出を繰り返してオイルラインをフラッシングするしか方法はないらしいです。

ハイドラクティブのオイルラインのパイプはハイドロニューマチックのそれよりも直径が細くなっていると聞くので、スラッジなどの詰まりを解消するのは乗り心地に大きな影響があるかもと考えています。

 今回、まったく期待していなかった副作用がエンジンが絶好調ということです。とても軽く吹けあがるようになりました。サスマウント・ボルト・サスシリンダーなどボディーに接している大型金属パーツを交換したことで電気の流れが良くなったのか?原因は不明です。今までアースィングなどにはどちらかというと懐疑的だったのですが、そちらの電気的なチューニングにも興味を持つきっかけとなりました。

 後日談となりますが、今回、サスシリンダーを交換した後、乗り心地絶好調の状態がかなり長く続いています。昔からのハイドロ乗りは単層幕スフィアの経験で定期的にスフィアを交換する習慣を刷り込まれていますが、soucoupタイプの多層膜スフィアの場合は交換不要だと思います。私もスフィアをすべて交換しましたが、交換直後は確かにインパクトがありましたが、すぐに絶好調な感覚は無くなります。シトロエン新潟チーフメカのT氏も故障したり不具合での多層膜スフィア交換は一度も無いとのこと。20万kmメンテナンスフリーは真実です。従って、絶好調を維持したかったら、10万kmくらいの節目でスフィアではなく、サスシリンダーを交換するのがお勧めです。フロントの2本だけで十分です。お試しください。

 

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