今日は、ビタミンA、ヨウ素と並んで、世界の三大欠乏微量栄養素の１つとされる「鉄」について、書きたいと思います。

2015年の厚生労働省の調査では、日本人女性の約10人に1人は貧血と言われていて、鉄不足による貧血も少なくないようです。

女性は、妊娠や出産、授乳期にも大量の鉄を失いますし、無理なダイエットによって鉄の摂取量が減ってしまう方も多いようですね。

では、鉄不足にならないために、どのくらいの鉄を摂ればいいのか？

厚生労働省は、成人男性で7.5mg、月経のある女性で10.5mg、月経のない女性は6.5mgの鉄を摂ることを推奨しています。

それに対して、実際の鉄の摂取量は、男性が8.0mg、女性が7.3mgですので、月経のある女性の鉄分摂取が大幅に不足しているということになります。

鉄分を摂るときに意識したいのが、鉄の吸収率を高めてくれる他の栄養素と一緒に摂ることです。

ヘモグロビンの材料になるタンパク質やヘモグロビンの合成に必要な銅や亜鉛、赤血球が作られる時に必要な葉酸やビタミンB12、鉄の吸収を高めるビタミンCなどが一緒に摂るべき栄養素です。

人の体は、微妙なミネラルバランスで成り立っているので、他の栄養素も一緒に、バランス良く摂るのが理想的です。

逆に、一緒に摂ることで、鉄の吸収を下げてしまうものもあるので、要注意です。

お茶やコーヒーに含まれる「タンニン」、加工肉や菓子パン・カップ麺などの加工食品に添加物として使われている「リン酸塩」などが、それにあたります。

「鉄」といえば、レバーやほうれん草を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか？

野菜の中では、小松菜やモロヘイヤにも鉄が多く含まれています。

以下、鉄を多く含む食品の鉄含有量をグラフにしたものです。

やはり、レバーや魚介類などに特に多く含まれますが、野菜の小松菜、ほうれん草、モロヘイヤの含有量も少なくありません。

特に、モロヘイヤやほうれん草、小松菜には、鉄だけでなく、血液を作るために必要なビタミンやミネラルも豊富に含まれています。

鉄の吸収を高めるためにも、土からしっかりと養分を吸い上げている野菜を、毎食少しでも添えるといいですね。

「鉄」については、弊社が運営するモロヘイヤ専用のウェブメディア「モロラボ」で特集していますので、ぜひお時間のある方はご覧になってください☆

モロヘイヤ解体栄養コラム　第16回　鉄　微量の鉄の大きな仕事｜モロヘイヤ効果研究所モロラボ私たちの体の中にある鉄の量は、ほんの2、3g。この少量の鉄が、実は生命の維持にとって重要な働きを担っています。酸素を全身に運ぶヘモグロビンやコラーゲンの材料となるほか、セロトニンやメラトニンが作られる過程でも使われています。

mololab.com

最後までお読みいただき、ありがとうございます

身体の大事に、自然のチカラ。

株式会社青粒

あおつぶ｜モロヘイヤでしなやかな健康づくり｜毎朝のすっきり、野菜不足、食物繊維ほうれん草よりも、ケールよりも、モロヘイヤ。飲むというより、野菜を食べるに近い。モロヘイヤのヌルヌル繊維で爽快な毎朝を。

aotsubu.co.jp

不足しがちな栄養素「鉄」の話。