2021年の猫の日にまたブログを再開します。

2020年は色々あって目まぐるしく、大変な年だったけど、今年はいい一年になるといいな!

 

週末の三日間、友達に会いに仙台へ行ってきました。

地震後だったこともあって心配していましたが、電車も普通に走っていたし、何の不便も無く過ごすことができました。

料金が安いこともあってスーパーホテルに泊まったのですが、ここがとてもいいホテルで、

アメニティは充実しているし、内装は木目調で明るく、かわいらしい印象。温泉も朝食も付いてるしスタッフさんの対応も丁寧で気持ちが良かったです。

 

その日の夕飯はホテルの近くのお店で牛タンを食べました。美味しかった!

二泊三日滞在したのですが、仙台らしいことはこの牛タンを食べることくらいしかしていなくて、

あとはその時に見つけた美味しそうなカフェに入っておしゃべりしたり、アウトレットで服を買ったり、映画を観たりして過ごしました。

勿体ないと思われるかもしれないけど、今回の旅の最大の目的は友人に直接会ってたくさん話をすることだったので、わたしにとっては充実した大満足の旅でした。

LINEでのトークが大の苦手なわたしなので、話したい人に直接会って話ができたというのはものすごく嬉しいことでした。

コロナ禍で距離を取ることが求められている今、マスクも消毒もソーシャルディスタンスも、できることはもちろん全て徹底しなければならないけれど、こういう時だからなおさら、「人と人」の大切さやあたたかさを実感します。

 

そして、今回観に行った映画は菅田将暉と有村架純W主演の『花束みたいな恋をした』。

二人とも大好きな俳優さんなので、上映が発表されたときからずーっと観たいと思っていた映画。上映期間中に観に行けて良かった!(※以下、大いにネタバレを含む感想です。ご注意ください)

とても穏やかで、優しくて、少し切ないけど決して悲しいエンドではない、味わい深く素晴らしい映画でした。

主人公の麦くんと絹ちゃんの大切で愛おしい5年間を、すぐ傍で一緒に見守らせてもらったような気持ちになれて、なんだか嬉しかった。

タイトルの通り、二人がお互いに綺麗な花束をプレゼントし合うような、恋心と気持ちと言葉、そしてたくさんの愛情と思いやりの贈り合いでいっぱいの関係。でも、その日々は決して花のように枯れてしまったわけではなく、二人の中でずっと、美しい花束の姿のままで存在し続けるのだろうなと思わせてくれる終わり方でした。

全編通して空気感がすごく好きです。BGMの少ない映像は、映し出される人間たちの言葉も感情も仕草も全てがどこまでもリアルで、思わず「あ、分かる」とくすっとしてしまうような共感ポイントがたくさん散りばめられていました。

本が好きなところ、他人にはあまり理解してもらえない興味関心(ミイラ展とガスタンク)、二人のファッション、部屋の雰囲気…、この映画にはわたしの好きなものがたくさん詰まっていて、映像を眺めているだけでも心が満たされる感覚でした。

飾ったところの全く無い二人。自然なままの人間性が不思議なほど同じで、ごく当たり前のように惹かれ合って恋人同士になる二人。恋愛ものにはありがちの「燃え上がる気持ち」とか「くっつくまでのモヤモヤ」とか、こちらの気持ちを落ち着かなくさせるような空気がほとんど無く、呼吸するように愛し合う二人をわたしはすごく羨ましいと思ったし、理想的だとも思いました。彼も彼女も、相手に「好き」とか「愛してる」とはっきり言うシーンが一度も無かったのも、二人の関係はそうやってわざわざ言葉にする必要すら無かった、あるいは、この映画には二人が気持ちを伝え合うというシーンを入れる必要すら無かったからだろうなと思えて素敵でした。二人がずっとお互いを「麦くん」「絹ちゃん」と「くん」「ちゃん」付けで呼び合うのがかわいくて大好きです。

ずっと二人でいてほしかったけど、現実はそんなに単純ではなく。就職して忙しくなり、仕事にしたかった絵を描くことを諦めてしまった麦くん。前は絹ちゃんと一緒に楽しんでいたマンガも、小説も、ゲームも、いつしか大事なものではなくなっていて、ずっと変わらない絹ちゃんの心と、変わっていった麦くんの心の距離がだんだん開いていってしまう。二人はどこまでもそっくりではあるけれど、決して一人の人間ではない。一緒にいるのに一緒じゃない、そうやって変わってしまったことが絹ちゃんは悲しかったんだろうな。

二人が別れを決意したとき、友人の結婚式の場で、それぞれが別の人に「相手と別れようと思ってる」と打ち明けるシーンは切なかった。確かに気持ちはすれ違ってしまっているけど、ここでまた、かみ合っていなかった二人の考え方がぴったり重なるんです。二人はやっぱり同じことを思っている。心の根っこの部分は同じだから。それを知ってしまったから、観ていて「別れてほしくない」と強く思ってしまったシーンでした。心が動くポイントが同じ。大事な決断を前にして考えることが同じ。そんな二人は、麦くんが別れ際に言ったように、もし結婚して家族になったら、きっと上手くいくような気がしたから。

でも、別れたからこそ、二人は思い出を綺麗なまま取っておくことができる。「好きだから一緒にいる」だったのに、「一緒にいるために好きでいる」になってしまっていることを、もしかしたら二人は気が付いたのかもしれない。

最後、二人がお互いに背中で手を振り合うシーンは、思い出す度に泣けてきます。心の底では別れてほしくない。でも、これで良かったんだと、綺麗なエンディングだと思わせてくれたこの映画は本当に、「花束みたい」に素敵な映画でした。わたしの心の中にいつまでも咲き続けてくれるだろう作品の一つです。

 

久しぶりに映画館で映画を観ましたが、本当にすごく良かったのでまた観に行くかもしれません。

最近テレビドラマをよく見るおかげで、好きな俳優さんがたくさん増えて日々を送るのがとても楽しいです。笑

その辺の話もまた今度じっくり書きたいな。