婦人科診療において、卵巣からは女性ホルモンが分泌され、子宮はそのホルモンの作用を受けるだけ、という認識があります。


そのため、例えば手術で子宮を摘出しても、ホルモンバランスには影響しない、という事になるのですが、どうやらそうじゃないかも知れない、というデータが出てきたのでコラムにしました。





なぜ子宮を摘出する事が関節痛に繋がるのかは現状ではわかりませんが、子宮というのはホルモンの作用を受けるだけではなく、子宮自体が他に作用している部分があるのかもしれませんね。


昨日、更年期に対する新薬として「キャンディニューロン」という神経に関するブログを書きました。



今回はキャンディニューロンとは違う「エステトロール」というホルモンに関するコラムを書きました。





最も新しい低用量ピルとして「アリッサ」というのが昨年発売され、1年間は1ヶ月分しか処方できない状況でした。


それが、ちょうど昨日から3ヶ月分処方できるようになったのですが、この「アリッサ」に含まれる女性ホルモンがエステトロールになります。


このエステトロール、理論上は血栓のリスクが低いと言われており、それであれば更年期に対しても使えるのではないか、というのが今回のコラムの要旨になります。


まだ治験が始まったばかりではありますが、キャンディニューロンに加えてエステトロールも選択肢になってくると有難いですね。




早いものでもう1年も前になりますが、更年期症状に対する新薬について、以前ブログを書きました。



キャンディニューロンという少し可愛い名前の神経に関わる薬が開発されており、これが発売されれば、新たな更年期症状の治療薬となるのですが、今回また新たにこの系統の薬に関するデータが出てきたので、コラムにまとめました。





約1,000人を対象にした「フェゾリネタント」とい薬のデータにより、投与初日からホットフラッシュや寝汗といった更年期症状が改善した、という報告です。


このキャンディニューロンに関わる更年期治療のデータは、現時点で非常に有望なものが揃っているので、いずれ日本でも発売される事になるとは思いますが、まだ具体的な時期は全く不明です。


新たな選択肢としての登場が非常に待ち遠しいですね。