続・恋はチョコほど甘くない(ホワイトデー特別超短編) | 恋愛小説 くもりのちはれ

『どうして私?』


「えっ?・・・」


彼女の疑問に即行答えることが出来ない。


いつも目が合っていたと思う。それは気のせいじゃないと思う。


俺達の馬鹿騒ぎが聞こえてたからかもしれねぇけど・・・でも、俺を見てた気がする。


だから、バレンタインは少し期待してたけど・・・


いつも一人で居る彼女が、集団の中にいる俺に声を掛けるなんて出来なかったんだろう


と、良い様に考えたりなんかして・・・で、勝算はあるなんて思ってのホワイトデー告白。


「俺と付き合ってくれない?」


で・・・


『どうして私?』


で・・・



どうして彼女なんだ?




もちろん最初は、外見。


まっ、一言で言えば、マジでタイプ。


友達っつうのは案外、好きなモノも似るようで・・・だからだと思うが・・・


仲間内で、いつからか『可愛いっ!』なんて話題に上がるようになった彼女。


そんな彼女と同じクラスになったことがあるのは俺だけ。


大人しくて、他の女子とは距離を置き、休み時間はいつも窓際の席で本を読む。


暗いとか真面目とか、そんな感じでもない。


人の噂話ばかりする同年の女子とは、もちろん笑顔で接してはいるが・・・


俺の思うところ、あえて自ら関わりを最小限にしてるって感じだ。


とは言っても、することはちゃんとする。


色んなこと適当にしてる奴が殆んどなのに・・・


黒板を消したり、机を真っ直ぐにしたり・・・人が嫌がる雑巾掃除も手洗い場の掃除も・・・


いつも目にしてた彼女は、ちゃんとしてて・・・嫌な顔もせず柔らかい笑顔で・・・


そうだノートも綺麗だ。


挨拶したら絶対に頭を下げて返してくれる・・・そうなんだよ・・・そうなんだ。


細かい事を話せば一杯あり過ぎる程なんだよ。


で・・・


で・・・


『人気あるでしょ?』


「えっ?」


誰が?


あぁ・・・俺がモテるって思ってる?


『それなのに・・・どうして私なの?』


彼女は、潤んだ瞳で俺を見る。


うわぁ・・・マジ可愛いっ!!


「どうしても!」


『えっ?』


「どこがとか、ここがとか・・・そんなんじゃなくて、俺も上手く説明出来ないけど・・・


どうしてもなんだ。どうしても彼女にするなら、君。」


『・・・』


俯く彼女。


ヤベェ・・・はっきりとした答えが欲しかったのか?


「あぁっ!解った!!どうしてって言うと・・・どうしてかって言うと・・・」


大きな俺の声に、顔をあげた彼女を見つめて


「好きだから!好きなんだ!!それじゃダメ?」


結局の所、そういうことなんだよ。好きなんだよ。そうそう、好きなんだって!



で・・・


その後どうなったかと言うと・・・



その答えが正解だったとかじゃねぇとは思うけど・・・


彼女は、俺の言葉にクスッと笑って、コクリと頷いた。




きっと好きになる理由なんてどうでも良いんだよね・・・好きって思える人に出会えた事が素敵なんだから。


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