天使の悪戯37 | 恋愛小説 くもりのちはれ

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side 歩


『歩、行って来いっ』タカ兄はそう言うと、なぜか裏口の方に目線を送り


『ほら、はやく・・・姫様のご機嫌は俺が、ちゃっかり取っておくから


ちゃっかりって・・・ユニフォームに書かれている”弾蹴”って漢字も・・・


親父と同じ業種の匂いがすんだよな。


気をつけろよ・・・俺のように周りに犬猿されるぞって、言ってやりたいがやめとく。


早速、朝一で借りを作ったらしいからな・・・


タカ兄はやっぱりすげぇ・・・咄嗟に、裏口から奈緒を逃がしたって事か。


「じゃっ行って来るわ。ドーナツなら何でも良いんだよな」


姉貴が店頭に置いているバイクに目を奪われてる隙に、店を出る。


そして俺が、ドーナツ屋の長蛇の列に近付くと「キャーキャー」と


テンションが上がる女達・・・何なんだ・・・こいつら。


「あのさ、すぐ戻ってくっから適当に買ってくんねぇ?」最後尾の女に万札を渡す。


『あっ、はい。適当っていくつですか?』嬉しそうに、頬を紅くして聞いてくる女。


ドーナツの値段なんてわかんねぇからな・・・


「とにかくそれで買えるだけっ」そう言ってから、俺は駅に向かう。


途中、奈緒の携帯に何度コールしても、聞こえるのは留守電の音声。


今まで俺の電話に出なかった事はなかった。


それよりも「何でそんな早ぇーんだよ」って程で、殆ど1コールで出てくれてたから、


何かあったんじゃねぇかと心配になる。


すると、メールの着信。それは、俯き歩く奈緒の写メール。


〝奈緒さん発見!!!表情・・・超暗い。一人で駅に歩いてまぁーす〟


知らないうちにできてる奈緒監視システム


奈緒にばれたら確実に嫌われるだろう、ただでさえ最近、周りを気にしてんのに・・・


でもって今、電話が出れねぇ状況でもないのに、出ねぇってのは何かあったからだ。


再度、電話するが・・・またも留守電・・・完全に俺を着拒否じゃねぇか。


何だよ、弁当届けてから、その後何があったんだ?


今更、奈緒を手放すなんてできない、だから奈緒に追いつく為、俺は走り出す。


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