クリームソース1 | 恋愛小説 くもりのちはれ

『しかし、自分も一様はプロのパテ・・・』何だっけ?って目で私を見る父さん。


「パティシエ」『そう、そのパテ何とかなもので・・・自分が試行錯誤して作った物に


手を加えられるちゅうのは、まっブラインドがあるんですわ。』


ブラインド???って顔の皆さん・・・『プライドです・・・』通訳の様な私。


『それでは、お店の方はどなたかにお願いして、予約状況に合わせて勤務して


いただくと言うのは、いかが?報酬は、そちらのお店の売り上げの2倍以上は


保障させていただいて・・・とにかく、積めた話は統括とお願いします。』


社長さんは、時計を確認し『如月、車は?』『準備できております。』


私達に軽く頭を下げ部屋を出て行く。今まで接したことのない世界の人たち


『あのぉ・・・少し考えさせてもらっても良いですか?』そう返事をした父さんに


貴公子・・・違った、黒岩さんは『申し訳有りませんが、お返事の猶予を明後日に


決めさせていただきます。オープンが差し迫っていて、それ以上は待てません。


良いですか?ニッコリ微笑む黒岩さんは、私の方を向いて


『今日は、髪の毛はねてねぇからか・・・案外、女子高生してんじゃん。』


突然、意地悪チックモードに切り替わる。


「はぁー?いつも髪の毛がはねてるわけじゃないし・・・あの時は、ホントに特別


んっーなんていうか・・・羽目を外してた・・・違うな・・・手を抜いてた・・・かな」


『はいはい・・・まっ、汚かったって事だろ』ハハッと馬鹿にした様に笑う。


「だから、違います。汚かったじゃなくて小汚かったって感じ???でしょ!!!」


『結局、汚かったって分かってんだ。クッおもしれぇなお前。』


「失礼なのは、そっちジャン・・・」


「『はじめてだよ・・・こんな変な奴』」重なるお互いのセリフ。


『亜子・・・知り合いだったのか?友達か?』


激しくなりそうな二人の間にポカーンとなった父さんが


『友達なら、お前がパテ何とかしてみたらどうだ?』本日、最大の爆弾発言。


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