書籍『モリス、私を抱きしめて』は、今年いちばんのおすすめの本です。 | 「改善」と「改良」

「改善」と「改良」

フリーランスです。コピーを書いたり、書籍をつくったり、いろいろとしています。

ミニコミ誌は面白いですね。

 

承知の通り、いま世間ではZINE(ジンと読むそうです)文化が流行っているそうで、先日11月23日に東京で開催された「東京文学フリマ」では1万8000人を動員。5月に開催したときも1万6000人だったということを考えると、のべ3万人以上が集結させる一大イベントになっているようです。

 

少し前から、私もZINEを制作すれば、何かしらのプロモーションにもなり、もしかすると、会場で出会った方々から新しいご相談もいただけるかなと考えていましたが、今ださいしょの一歩を踏み出せていない状況です。

 

でも、先輩ライターである桜井顔一氏は違いますね。堅実な仕事とライター稼業、インディーズ映画づくりに勤しみながら、しっかりとミニコミ誌を制作されています。

 

明確な違いはないのかもしれないのですが、ZINEは個人誌、ひとりで自由に書いて自由に編集し、ミニコミ誌は複数の書き手が関わるのが特徴でしょうか。

 

▼桜井顔一氏が手掛けたミニコミ誌「不味い天ざる」と「悲話」のニ冊。もし、表現に求められることが、〝まだ世の中にないもの〟であるならば、この二冊はまさしくそういう内容だと思います。特に、「天ざる」の方はパラパラとめくるだけで、自由なデザイン、レイアウト、ディープで驚天動地な内容に圧倒されます。

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また、ZINEと違って、複数の書き手が関わって書いているので、それぞれ色合いが違うのもおもしろい。この驚天動地なコンセプトに共鳴している人がこれだけいるのかなと思うと、腹の底から面白さがこみあげてきます。

 

なので、来年は私もミニコミ誌を立ち上げようかと思っています。いや、今事務所を置かせていただいている方々から原稿を集めて、フリーペーパーを作ってみようと思います。

 

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もし自分が、家族が病気になったら

 

ふだん、お世話になっている青志社さんから出版された新刊をお送りいただきました。タイトルは、『モリス、私を抱きしめて』(11月21日発売 / 1870円)。

 

目次を読んでもあまりわからないと思うので、さっそく読ませていただいた感想をお伝えすると、抜群に面白いです。

 

冒頭、さまざまな治療を尽くした男性が登場します。もう手のほどこしようがないその人は、なかば人生をあきらめ、治療にも前向きではありません。そんな男性も、モリスと出会うことで人生が色づいていきます。

 

本書には、そんな温かい涙があふれてくるようなエピソードがたくさん収められています。モリスの写真も豊富に掲載されていて、ペットと暮らしていない人たちも、思わず「私も、ワンちゃんを買おうかな」と思ってしまうようなかわいさです。

 

それともうひとつ。

 

情報として役立つなと思いました。

 

もし家族が、自分が同じような境遇に立たされたときに、どのように考えて、行動すればいいのか。なかなか全国的にモリスのような勤務犬は広がっていませんが、「医療≒看護」ではなく、どのように接するのか、病魔と戦う人にはなにが必要なのか、という部分をエピソードと共に触れることができるのも良い点だと感じました。

 

実用的な情報だけでは、

ひとは、たのしく過ごしたり、

豊かな時間を送ることはできません。

 

物語があるからこそ、

こころから理解できて、

しっかりと役立てられます。

 

まもなく年末ですが、今年いちばんのおすすめの本です。

 

▼書店にない時は、こちらからも購入できるそうですよ。なんなら、メッセージをいただければ、購入できるように手配しますよ。できる範囲ですが。

 

https://books.rakuten.co.jp/rb/18441626/

 

 

 

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発行元:メディアパル / 企画編集:橋本未来事務所

 

絶賛発売中の書籍です。めちゃくちゃ役立つ面白い本です。重版しましたので、間違いありません。よろしくお願いします。

 

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