棋力上昇停滞期③ | 将棋

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将棋上達法(将棋の初段を目指す方への提案・サポート)

更新をさぼりまくっている私のブログですが

毎日コンスタントに10名前後の方にアクセスして頂く

(読んで頂く)バックナンバーがあります。


棋力上昇停滞期①

http://ameblo.jp/hmdgr/entry-11940677745.html

棋力上昇停滞期②

http://ameblo.jp/hmdgr/entry-11941698106.html


「頑張っても将棋が強くならない!」

皆さん悩んでらっしゃるんですね。

藁にもすがる気持ちでググって、私の拙いブログを

見つけて、訪れるのだろうと思われます。


満足していただける内容かどうかの判断は皆さんに

お任せするとして、今後も色々それを脱する方法を

模索していきたいと考えております。


そこで今回は棋力上昇停滞期③です。

将棋の本ではないのですが、この様な本を読みました。

最短合格! 超効率「サーキット」勉強法 システムが回れば自動でうまくいく/朝日新聞出版

¥1,512
Amazon.co.jp

本書は主として学生さんに向けたもので、効率的な

試験に受かる勉強の方法について書かれています。

内容的には


「どうして今まで勉強がうまくいかなかったのか」

   ↓

「足りないのは復習だった」

   ↓

「復習システムをつくってあとはグルグル回すだけ」

(『超効率サーキット勉強法』)

   

試験に合格する勉強法をそのまま将棋の勉強に

当てはめるのは乱暴ですが、是非とも読んで

いただきたい記述があるので紹介します。

棋力上昇停滞期において効果があるのでは

と考えています。


復習は本番力を強化する

「時間をかけても成果が出ない」

「頑張ったのに試験に落ちた」

そういう悩みを私は「結果のカベ」と呼び

勉強の二大悩みの1つだと考えています。

では、カベにぶつかる原因は、どこにあるのでしょうか。

実は、ほとんどの場合「知識をアウトプットする勉強」

が足りないことにあるのです。

記憶のプロセスを考えると、それがよく分かります。

記憶は、次の四つの段階を経て、初めて確立します。

①記銘(頭の中におぼえ込む)

②保持(おぼえた内容を保存する)

③再生(保存した内容を思い出す)

④再認(再生した内容がおぼえ込んだ内容と

同一であると認める)

インプットにかたよった普通の勉強法は、このうち、

①の「記銘」と、②の「保持」ばかりを繰り返しているのです。

確かに、知らない知識をまずインプット(記銘)し

プール(保持)しなければ、知識を出すことも生かすことも

出来ません。

ですから、勉強の時間やエネルギーの大半が、

頭に知識を入れること-インプットに費やされるのは当然です。

しかし、いくらインプットしても、試験や、知識の実践現場と

いった、③の「再生」に結果が現れなければ、何にもなりません。

それなのに、本当に知識がインプットされているかどうかを

試すアウトプットの勉強、つまり復習は、おろそかにされている

場合がほとんどだと思います。(中略)

イメージ的にはインプットの勉強を六割くらいに減らし、

アウトプットの勉強を四割ぐらいに増やしていけば、

本番で結果を出せないなどという事はなくなるでしょう。』



いかがでしょうか。

繰り返しますが試験の勉強と将棋の勉強は違います。

しかし、努力が結果として表れないという点では

共通した部分があると考えます。


念の為申しておきますが、「定跡」や「手筋」等

将棋の知識の習得に取組んでいないのなら

まずはそれをやってから悩んでください。

ここではそれらをやっているにもかかわらず

棋力が上昇しないで苦しんでいる方に向けた話です。


本題に戻りましょう。

そもそも「将棋の勉強のアウトプットは実戦だ」

とおっしゃられるかもしれません。

しかし本書を読んでもう一歩踏み込んで考えた場合

定跡や手筋のインプットは頑張っても

それを実戦で使うための再生の努力が不足しては

いませんでしょうか。

具体的に例をあげれば「定跡を覚えた後、それを定跡書を

見ないで再現する(並べなおす)努力の不足」などです。

つまりアウトプットの勉強(復習)の不足です。


「アウトプットの勉強」で棋力上昇の停滞期を必ず

打破できる訳ではありません。

しかし、皆さんの棋力上昇の一助となればと思い

紹介する次第です。