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将棋について
将棋上達法(将棋の初段を目指す方への提案・サポート)

A級順位戦プレーオフで行方八段が勝ち上り

羽生名人への挑戦権を獲得しました。

「流れからして久保九段の挑戦権は5%以下」

と戦前予想した私は、途中まで

「やっちまったな行方と俺」

と思いながら観戦していました。

最終的に一番有利な立場の人間が挑戦権を

獲得するという常識的な結末となりました。


行方八段のタイトル初挑戦は第54期王位戦で

羽生名人に1-4で敗れています。

そんなことからも今までなら挑戦者行方では

「羽生楽勝」と感じるでしょう。

「久保九段の挑戦者の方が厭」という感覚も

羽生ファンに同意頂けるかもしれません。


しかし、今のナメちゃんは侮れません。

ハッシーに二歩を打たせて決勝に行ったり

まさかの相振りで久保九段に金無双(二枚金)

やらせたり、神通力を駆使して奴はきたのです。


久保九段は金無双否定派、何度か金無双を

ボロクソに言っている文を読んだことがあります。


ちなみに藤井九段は金無双(二枚金)肯定派であり

「相振り飛車を指しこなす本Ⅰ」でこう評しています。

『(相振り飛車で)最近は矢倉や美濃囲いが流行し

覚えたての方もいきなり矢倉や美濃囲いを指して

いるようです。それも結構ですが、まずは二枚金を

覚えてください。二枚金から浮き飛車に構えての機動力

には相振りの飛車のエッセンスがたくさん詰まっています。

ちなみに、囲いだけを取上げて「二枚金より美濃囲い

の方がよい」「矢倉に組めば作戦勝ち」などと言っても

あまり意味がありません。全ての囲いには長所もあれば

短所もあり、長所を引き出すように戦えばいいのです。

まずは二枚金を知りましょう。』

さすが藤井先生、説得力が抜群です。



本題に戻りましょう。

そんな神通力で団鬼六先生の魂を降臨させて

場合によっては鬼六先生が小池重明の魂を

引き連れて加勢にきます。

オカルトか!

しかもそうなると、かえって迷惑!


兎に角、例年この時期バイオリズムの

余り良くない印象の羽生名人ですので

油断は禁物です。


今の私が言うのは危険ですが

まあ、最後に勝つのは羽生です。