順位戦B級２組の最終戦が終わりました。
A級プレーオフの行方VS久保戦の１局を残して今期の
順位戦が全て終了しました。
最後の最後にプレーオフ最終戦が残っているあたり
「なんとなく収まりが良い。」と感じています。
B級２組の昇級は既に決めていた稲葉陽七段と
自力勝利で昇級を勝ち取った先崎学九段となりました。
先崎九段おめでとうございます。
最近先ちゃんの文章を読めなくて残念に思っていましたが
本業（将棋）に力を入れていて、こうして結果が出たのなら
これはこれで嬉しい限りです。
来期のB級１組のメンバーも今年以上に鬼メンツですので
即リターンなどとならないように頑張ってください。
さて、本日の本題です。
B2の降級点も決まりました。
泉・中田・高橋・豊川・杉本の先生方です。
私の好きな棋士がたくさん降級点を喰らってらっしゃいます。
とくに高橋九段は３期連続の降級・降級点です。
「VSの相手をもっと吟味した方が良いのではないか？」
などとおせっかいなことも考えてしまいます。
今期１年の将棋を垣間見ますと、序盤から少しづつ悪くなり
そのまま押し切られて負ける将棋が多かった気がします。
そんな中で朗報は我らが森下テーブル先生がギリギリで
降級点を回避したことです。
森下九段は３勝７敗でしたが、同じ成績で順位が１枚下の
杉本七段が降級点となってしまっています。
順位１枚ですよ！ たった１枚！
今期始まりの順位が森下８位、杉本９位でのスタートでした。
「前期の成績での１枚差がこのような結果になるとは。」
と思い調べましたら、前期も両先生とも同じ成績６勝４敗でした。
「ええーっ。」と思い前々期を調べましたら、森下５勝５敗
杉本４勝６敗の成績です。
つまり２年前の１勝の差が今期の順位１枚の差に表れて
結果として２期連続同じ成績の２人が、方や降級点
もう一方は降級点回避となったのです。
まさに天国と地獄。
げに恐ろしきは順位戦
こんな厳しい戦いの順位戦の超エキスと申しますか
頂点がA級のプレーオフ最終戦です。
「頂点は名人戦七番勝負では？」などという
細かい指摘はシャラップです。
否が応にも盛り上がる
「毎年あるわけではない将棋界のお祭り」
を楽しみましょう。