位の高い駒 | 将棋

将棋

将棋について
将棋上達法(将棋の初段を目指す方への提案・サポート)

早速ですが、9手詰でございます。


9手①

故大山康晴十五世名人の詰将棋本

『即戦詰将棋100』 からの出題です。

本書は昭和63年7月発行。

私が学生時代購入して、その後

本棚の肥やしになっておりました。

(確か一度は解いたはずです)

最近やおら取り出してシコシコ

コツコツ解いております。


皆さんの詰将棋解答能力を試すものでは

ありませんので、早速解答を示します






<解答>

3三飛成、2三香、2二角、1四玉、2六桂

同歩、2四龍、同玉、2五金 まで


下の局面図の通り、2四龍と捨てるのが

この詰将棋の見せ場です。

「どれで取っても詰み」という解答で正解

なのですが。


9手詰③


大山十五世の言葉で、解説にはこう書いてあります。

(ゴーストライターの可能性もありますが)


「最終2四同玉で同角または同香でも詰みだが、

詰め将棋の習慣として位の高い駒で取る。


私が知っている詰将棋の習慣(不文律)の1つは

「王手をかけられて、駒を取っても取らずに逃げても

詰みの場合、駒を取って詰まされる順が正解」

というものがあります。


詰将棋の解答として、どれで取っても詰みの場合

「位の高い駒で取って詰まされる」という習慣が

あることを、恥ずかしながら知りませんでした。


皆さんはご存知でしたか?