本日1月15日の深浦VS郷田をもってA級順位戦の7回戦が
終了します。先日トップを走っていた広瀬八段が久保九段に
負けたことにより挑戦者争いは混沌としてまいりました。
挑戦者は5-2と4-3の5名に絞られたと考えてよいでしょう。
注目は渡辺2冠の3連敗後の4連勝、順位3位ということからも
奇跡の名人挑戦もあり得ます。
降級は、残念ながら一人目に阿久津八段が早々に決定。
前半不調だった三浦九段は阿久津八段に引導を渡して3勝4敗。
三浦九段を表現するのによく「残留力がある」と言われます。
順位戦のリーグ降級は「いきなり降級」は少なくて「危ない危ない」
と数年言われて、力尽きるように降級するのが通常です。
名人挑戦の経験もある棋士に対して失礼ながら、いつも危ない
状況で残留を続ける力は特筆すべきです。そしてここにきての
連勝はまさに残留力、但し順位戦だけでなく全ての棋戦で好調
の様です。調べましたら11月20日に羽生名人に負けるまでの
成績は8勝13敗でしたが、その後破竹の10連勝中です。
厳しいのは郷田九段、仮に本日郷田九段が負けると
順位下位であるため残留に赤信号がともります。
過去に4勝5敗で降級の憂き目を味わった棋士もいることから
最終戦まですべての対局に目が離せません。
そして今回のA級が面白いのは「羽生さんがいないから」は
言い過ぎでしょうか?
最後にもう一つ、森信雄七段があと1勝で通算400勝を達成します。
9月4日に山本真也五段に勝って399勝達成した後3連敗中、
3連敗には香川女流王将に負けた1敗も含まれています。
そして、本日1月15日は竜王戦6組の東和男七段戦があります。
東七段は現在5連敗中、奇しくも5連敗には香川女流王将に負けた
1敗が含まれています。このチャンスを(東七段スイマセン)逃すと
次いつ400勝達成できるか分かりません。
森先生頑張って!!