指定局面 | 将棋

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将棋について
将棋上達法(将棋の初段を目指す方への提案・サポート)

地元のローカル将棋大会に参加して参りました。

このブログで2~3カ月に一度は将棋大会に参加する旨

宣言しましたので、有言実行です。

結果は本選トーナメント1回戦負け。

予選は「自玉がガチガチのまま一方的に攻めて勝ち。」

この様な将棋を3回指して3連勝、A級トーナメントに進みます。

しかし、わたくし的には暗雲たちこめる心境でした。

「こんなに楽な予選は記憶に無い。これは本選では.......。」

そして予想通りの初戦敗退です。

こんなマインドで将棋を指したので負けたとも言えます。

やはり将棋は「何が何でも俺が勝つ。」と呪文のように

自分に言い聞かせなければなりません。


さて、大会にはプロ棋士の松本佳介(まつもとよしゆき)六段

が普及活動としていらっしゃっていました。

早々に負けて会場をプラプラしていたので役員の方から

「松本六段に指導将棋を教わっては?」

とのお誘いがありましたが、会場には少年達(子供の部)

が沢山いたので、その子達に譲るべきとの考えが浮かび

(今考えるとそんな事も無かったかもしれません)

丁重にお断りしました。しかし、その瞬間ある考えが思いつきます。

「あの局面について教えてもらおう。」

その局面がこの局面図です(中飛車側が5四歩と突いた局面)。

5筋の歩はお互い取りたく無い、というより穴熊側からは取れません。


中飛車


松本六段は申出に快く応じて下さり、盤駒使って教えて頂きました。

この局面を見た瞬間「今泉さんの本に載っている局面ですね。」

とおっしゃられました。まさにその通り、補足すれば今泉健司さん

著書『勝てる将棋、勝てる戦法』73ページに書いてある局面です。

さらに補足すれば高見泰地四段著書『中飛車破り一直線穴熊』

居飛車先手で載っています(振り飛車の端歩が突いていない)。

色々な変化が有ますが、本の結論は今泉本は「先手やや指せる」

高見本は「穴熊側、大丈夫」


松本六段曰く

これで潰れているわけではないし、不利になったわけではない。

しかし、例えば一例として振り飛車側がこの後、5九金→4八金

などと有効な手待されたり、可能であれば1五歩と端を詰めたり、

そうなると居飛車側から手を作らねばならない局面です。

アマチュアの方の短い持ち時間の(プロと比較して短いという意味)

将棋大会などで、この局面は居飛車側に苦労の多い局面

ではないでしょうか。


松本六段ありがとうございました。

居飛車穴熊党の私自身、この局面を少し苦しいと感じており

結果としてこの局面に自信が無ければゴキゲン中飛車に

対して一直線穴熊は使いずらい事になります。

なぜなら穴熊に対して中飛車側がこの局面を目指せば、

かなりの確立でこのまんまの局面が出現するからです。


まさに私の疑問(感想)に対して実戦的な回答を頂きました。

プロのアドバイスを参考にして私的に、ここは一旦

一直線穴熊を「レギュラー戦法」から「控え戦法」に格下げして

研究課題にしたいと思います。


念の為繰り返しますが

「不利では無いかもしれないが、

アマチュアレベルでは居飛車側に苦労の多い局面。」

と申しておきます。

そういえば、今泉さんの本は振り飛車から見て

『勝てる将棋、勝てる戦法』ですからね。