タヒチ語は、比較的聞き取りやすく、発音もしやすいの
ですが、
「フランス語訛り」があります。
同じく、ハワイの人や、クックアイランド(ラロトンガ)の人が
タヒチ語を話しても、英語訛りがあるので、歌など聴くと、
「あれ?これは、歌詞はタヒチだけれど、タヒチのグループ
じゃないなぁ?」と感じます。

 タヒチの場合ですが、フランス語訛りから、
「母音が続くと、発音が変わる」のが厄介です。

 例えば、女の子の名前に良く使われる
「Vaea」(意味 「平和と豊かさ」)は、本当は、
「ヴァエア」となりますが、フランス語読み
すると、
「ヴェア」となり、「メッセージ、報道」の意味
になります。

 これに、フランス語の似た単語が混ざると
更に厄介です。
「matou」(「(対話者を除いた)我々」)は、
本来なら、
「マトウ」と発音しますが、
「マトゥー」と聞こえます。
また、
「matau」(「釣り針」)は、
本来なら、
「マタウ」と発音しますが、
「マトー」と聞こえます。
更に、フランス語で、
「marteau」(仏語「トンカチ」)は、
「マるトー」ですが、「る」がフランスの「r」
なので
「マトー」と聞き間違えてしまい・・・、

「マトーが欲しいと言われた場合」

「我々が望んでいる」
のか、
「釣り針が欲しい」
のか、
「トンカチが欲しい」
のか・・・。