先月の台風に続き、今月もさらに強力な台風に襲われた
日本列島。
犠牲者の方々には、ご冥福をお祈りいたします。
「天災は忘れたころにやってくる」と言われますが、
「天変地異による災害は人災である」ということが以前
からたびたび指摘されてきていることで、今回の台風に
おいても、そのことを痛感させられるような状況が、
あちらこちらで起きています。
「自分には関係ない」「ここなら大丈夫」「今まで経験
したことがないから」など、自分の人生経験だけで物事を
判断しています。
「歴史に学ばず、おのれの経験のみで物事を判断する者を
愚か者と言う。」と、古今東西等しく言われていること
です。
8年前の東日本大震災においても、同じことが言われまし
た。
状況を見れば移動は無理、既に遅いという時点での避難
指示や避難所の変更など、もってのほかということが
平然と行われていたことなども、いかに現実認識、状況
判断ができないかと言うことを露呈しています。
また、そのような危険な状況になってから避難しようと
して、側溝や路面に空いた陥没に落ちたり、増水した
濁流に流されたりして被害にあった人が多数に上ります。
報道や現場にいない者の指示を鵜呑みにし、状況判断を
せずに行動することのないように、日本人は根本的に
マインド・思考を変えることが求められていると感じます。