昨日、2013年4月20日(土)は、冬に逆戻りしたような寒さ。

太陽も厚い雲に隠れ、どんよりとした曇り空の下、

高校時代のお友達と、この時期恒例のドライブに行ってきました。


今回は、4月1日から全線無料化された

「能登有料道路」改め、「のと里山海道」を利用して、

能登七福神めぐりをしてきましたよ。


特別大きなお寺でもなく、国宝や重文があるわけでもないけれど、

能登の人々の温かさに触れる旅となりました。

仲良しお姉さんをはじめ、姉さんが仲よくさせていただいている人、

なぜか能登出身の人が多いんですよ。


今回訪れた7つのお寺は、下の地図に○で囲んだ所、

羽咋(はくい)市に1ヶ所、七尾市に5ヶ所、

そして、最初に訪れた龍護寺が羽咋郡志賀町にあります。

志賀(しか)原発で一躍有名になってしまった所です。


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朝8時に家を出発。

山側外環状線から「のと里山海道」に乗りました。

志賀町へ行くには、どこのインターで下りるのがよいのか・・・。


「のと里山海道」は下の地図の矢印のある緑色の線なのですが、

最初はずっと海岸線を走りますが、途中から山の中に入ります。

地図でもおわかりのように、最初の目的地に近づくにつれて、

「のと里山海道」はだんだん離れていってしまいます。


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ということで、能登のお友達にも意見を聞いた結果、

今回は「上棚矢駄(うわだなやだ)」インターで下りて、

あとは下道を走ることにしました。


通常は、上棚矢駄インターから県道46号線をしばらく走り、

途中で国道249号線に合流して海岸をめざすことになります。

姉さんたちは、ちょっとした手違いで違う道を通りましたけどね(笑)


海岸に出ると、いくつか見どころがあります。

姉さんたちは昔から何度も訪れている所なので素通りしましたが、

初めて行かれる方、時間に余裕がある方は、

ぜひ、立ち寄ってみて下さい。


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この辺り、約30kmにわたって奇岩・奇勝・断崖が連続する海岸で、

能登半島国定公園の代表的な景観の一つとなっており、

「能登金剛(のとこんごう)」と呼ばれています。

松本清張の小説「ゼロの焦点」の舞台にもなりました。


国道249号線から少し戻った所に「巌門(がんもん)」があります。

波食によって形成された天然の洞門で、

幅6m、高さ15m、奥行き60mにも及ぶ大規模なものです。

ここから能登金剛をめぐる遊覧船に乗ることもできます。


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少し先に進むと「機具岩(はたごいわ)」があります。

トンネルをくぐってしまうと見逃してしまうので、

案内板に従って、トンネルの手前で左折、

海岸線沿いの旧道に入ると、ゆっくり写真なども撮れます。


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伊勢の二見岩によく似ていることから能登二見とも呼ばれます。

昔、能登に織物の業を広めた渟名木入比咩命が、突如山賊に会い、

思わず背負っていた織機を海中に投げたところ、

忽然と岩に変じたという伝説が残っています。


もう少し先に進むと、増穂(ますほ)が浦海岸があります。

延長4kmの白砂青松の浜辺で、和歌山県の和歌浦、

神奈川県の由比ヶ浜と並び、日本小貝3名所の1つです。


11月から3月にかけて、浜には「貝寄せの風」が吹き、

サクラ貝をはじめ、ニシキ貝、ワスレ貝、マクラ貝など、

「三十六歌仙貝」が流れ着き、貝細工に利用されています。


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海岸には、かつてギネスブックにも掲載されたことがある、

全長約460mの「世界一長いベンチ」があります。


増穂が浦海岸の近くに「道の駅 とぎ海街道」があり、

そこを過ぎてまもなく、「中浜」交差点を左折すると、

いきなり狭い路地に入っていきますが、

バスも走っているようで、「龍護寺前」バス停から右へ入ると、

正面に参道が見えてきます。


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うわっ、いきなりすごい階段だ~と思いましたが、

右手に境内横の駐車場に続く道がありました。


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山門の傍らには、お地蔵様が・・・。


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こちらが福禄寿をお祀りする龍護寺です。

枝垂れ桜がきれいでした。


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龍護寺は、總持寺五院・如意庵の実峰良秀禅師を開基に創建。

応永元年(1394年)禅師がこの土地に

長年災いを与えていた竜に仏戒を授けて災いが止み、

この竜が棲んでいた池を埋め立てて堂宇を構えたのが始まり。


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首山からは、龍護水と呼ばれる豊富な湧き水が、

竜のお告げのとおり、現在も涸れるれることなく、

こんこんと湧き出しています。


能登三十三観音霊場の二十五番礼所でもあり、

礼所観音で秘仏の竜王竜神観世音菩薩や、

石川県指定文化財の薬師如来座像が奉られていて、

竜宮と通ずる霊場として現在に至っています。


お訪ねした時、境内には人影もなくひっそりしていたので、

本堂のお隣の玄関の呼び鈴を押すと、

優しそうなお母さんが出て来られ、

「七福神めぐりに来ました」と話すと、

「本堂にお上がり下さい」と、本堂の戸を開けて下さいました。


そして、こちらに祀られている福禄寿ともご対面。


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福禄寿は寿老尊と共に中国仙界の神尊で、

人生の三大目的とする福(幸福)・禄(身分)・寿(寿命)の

全てを兼ね備えているとされています。

また福・禄・寿を備えた神は人徳も備わっていることから、

人徳の神としても親しまれています。


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福禄寿を挟むように、

両脇には小さな五百羅漢像が並んでいました。


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七福神めぐりの証として、色紙が売られています。(400円)

すでにすべての御朱印が押された色紙も買うことができ、

大きさによって、3,000円と6,000円のものがあります。


でも、やはり1ヶ所ずつ訪れて御朱印をいただくことに、

七福神めぐりの意義と達成感があると思うので、

1ヶ所目のこちらでは、色紙を購入し、

龍護寺の御朱印をいただきました。


こちらは境内の小さな池ですが、この奥に駐車場があります。


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次は、七尾市へ向かいます。


(つづく)