今日は、代理店セミナーが宿泊しているホテルで開催される。午後4時からということで、半日時間ができた。もちろん当日のフライトに乗っても間に合ったと思うが、もしも遅れたら大変なので、前のりすることにしたのだ。
どんよりと曇った北京の空。
これは雲?霧?スモッグ?黄砂?
正解は全部です。
天安門広場に行ってみようと、タクシーに乗る。
人民大会堂。こないだ、共産党大会が行われていた。
国家博物館。オリンピックまでのカウントダウン。
そして、毛沢東記念館。中には毛沢東の遺体が防腐処置をされて眠っている。お喋りや、写真撮影、立ち止まることは禁止。毛沢東って、思ったより若い感じ。
雨が落ちてきたのでホテルへ。驚いた事に、首から吊っていたメガネのレンズは白い斑点に覆われている。え!なんで!と思ったが、どうやらこれは雨にぬれて乾いた跡だったようだ。そう!汚れた空気を伝わってくる雨には砂やらスモッグやらが含まれている。驚いてジャケットをみたが、やっぱり白い点々がついていた。
ホテルの隣の食堂で、焼きそばをお持ち帰りにした。7元(85円)だった。
こんな感じの太麺で、まるで日本の焼きうどんみたいだったけど、なかなか美味しい。細切れの牛肉が入っていた。これにスープがついて85円はやっぱり安い。
うどん食べながら、ふと目の前のホテルディレクトリーに目をやると、ルームサービスとある。パラパラとメニューを眺めてみたら、なんと「酸辛湯」があるではないか。これは英語で、Hot & Sour Soup(辛くて酸っぱいスープ)という名前で実は僕の大大大好物である。目に入ったものは仕方がない。しかもこのスープ、北京が本場である。いても立ってもいられなくなり、電話でスープを頼んだ。
これがそのスープ。味は・・・・ まず!
これで35元にサービス料が入って40元(600円)である。あの焼きうどんが85円。このまずいスープが600円。この違いは何によるのか。そう!人民も食べる事ができる街の食堂と、人民は食べる事ができないホテルの食堂(出前だが)によるのだ。許せぬ味であった!
そしていよいよ、セミナー会場へと向かう。
僕の部屋は8F、会場は3Fの大広間だ。
今日の参加者は約80名と聞いている。準備は万端。静かに僕のスピーチを待っている、無人の椅子たちであった。
~続く~





