治療院を居抜き店舗でやるのはアリ? | 大阪日本橋 眼科鍼灸の鍼灸ひより堂

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居抜き物件に飛び付くのは危険

 

 免許取得のために学生として通学している時代に、ある教員が次のようなことを言っていました。

 

「これからは治療院はどんどん潰れる時代になる。

 そうなれば居抜き物件として安く買い叩いて開業すればいい。」

 

この言葉には幾つかの大事なポイントがあります。

 

これから開業を目指す方は、是非とも色々と考えを巡らせててみて下さい。

 

 先ず最初の、「これからは治療院がどんどん潰れる時代になる。」というものですが、これはその時期に既に徴候が表れていることでしたし、私自身も同様に考えていました。

 

そして次の「そうなれば居抜き物件として安く買い叩いて開業すれば良い。」という点も考えてみましょう。

 

この「居抜き物件」としてという部分に関しては、これは飲食店とも同様で、施設づくりや物品がそのまま利用出来るという利点と共に、そのまま使わなくてはいけないというマイナス点があるからです。

 

自分がやりたい治療や治療院計画と、その居抜き物件が持つ※1ポテンシャルが一致すれば良いのですが、そうでなければ返って重荷になることや、後で全てリニューアルすることで返ってコスト増になることもあります。

※1やりたい治療内容に応じたベッド数、雇用人数、家賃、光熱費など

 

 そして何よりも重要なのは、その治療院が事情はともあれ、一度は潰れた物件であるという事実です。

 

居抜き物件を選ぶ場合には、潰れた理由を冷静に分析することが最も重要で、その理由を自分が何らかの方法で乗り越えることが出来れば、例え一度潰れた店舗といえども問題はありません。

 

 ただ自分がやろうとしている業態ややり方が、以前潰れた治療院と同様であれば、多少の技術や知識の差では同じ結末を迎えるに違いありません。

 

「自分は腕があるから大丈夫!」

 

という治療家は、一番危ないタイプなので開業しない方が良いでしょうし、特に居抜き物件は止めるべきです。

 

そういう方は言い訳が効かないところで最初から挑戦するべきで、居抜き物件でやった挙句に、やっぱり居抜きだったからダメだったと再開業すると、更に傷口を広げることになります。

 

 居抜き物件を利用して成功するには、事業を撤退する理由を冷静に分析し、それを解決する手段を持ち合わせおり、自分の強みをしっかり知っている必要があります。

 

 

つまり自分がどこでどのように開業すれば成功すれば良いかが分かっている人だけが、居抜き物件のメリットを享受することが出来ると言えます。

 

そうなると初めての開業で居抜き物件を使うことや、一度開業したけれど上手くいかなかった方が、再開業として居抜き店舗を選ぶのは止めておいた方が良いということになります。

 

それを思うと学生に対して言った教員の言葉は、かなりの言葉足らずで危険な誘いだったと言わざるを得ません。