夜中の突然のリバースに戦々恐々としながら眠る日が続く。
万一に備え、枕元には子どもたちとひよこよさん各自のマイボウルを置き、
子どもたちが少しでも咳き込もうものなら速攻で起きてボウルに手を伸ばす日々である。
そんな夜中の2時ごろ、ケータイの着信音が連続で鳴った。
「ヘイ、ひよこよ。
素晴らしい秋を過ごしているかい。」
真夜中には眩しすぎるケータイに目と眉を細める。
が、続々と届くメール。
「俺は山を登ったぜ。
もちろんトーニャとペーチャも一緒だ。」
と思いながら読み進めていると、
「…だがな、ひよこよ。
兵役に1年間の予定だった息子の帰還が3ヶ月伸びちまったんだ。
俺は寂しいよ。」
(シベリアへ兵役に行ったおじさんの息子の話。)
彼は学業スポーツともにとても優秀な、おじさんの自慢の息子である。
学校のクラスではトップの成績であり、
得意な自転車競技でたくさんの優勝を飾った。
20歳にしては寡黙というかシャイであるが、子どもにとても優しい人である。
そんな彼を知っているからこそ、兵役と分かっていながらも銃を構えている姿に少し動揺した。
「あら…それは寂しいわな…。
パロースランが帰ってくるの、おじさん楽しみにしてたやろうに。」
とおじさんに返信すると、
「いいや、ひよこよ!
もう寂しくないぜ!猫を飼ったんだ!
名前はアルシーだ!」
おじさん、猫を飼う。
あまりの変化球に
『そういえば前に猫を飼いたいと言っていたな…。』
と思い出しながらも、ひよこよさんの頭にあったのはおじさんの犬のゲラーであった。
極寒の冬を外で暮らすゲラー。
彼女はおそらく今年も外で生き抜く。
そしてアルシーは家でまどろむ。
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一日中がんがん換気をし、ダイハード並みに除菌スプレーを噴射しているおかげでノロウィルスの山場は超えました。
母は乗り切った。
皆さまありがとうございました。
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