さて、観光3日目。
バスは朝から 92kmの移動の後、 ピサ に到着しました。
ピサといえば、そう! 斜塔 ですね、 『ピサの斜塔』 !
添乗員さんに、
「斜塔だけ撮っても、カメラが斜めになっているのか 塔が斜めになっているのか 分からないので、
比較する対象物を 一緒に入れたほうが良いですよ!」
とアドバイスをいただいたので、隣にある ドゥオモも一 緒に撮ってみました。
ちなみに、遠近法を使って、斜塔を支えるようなポージングで 写真を撮るのが お約束みたい。
斜塔は 地盤の関係で、 建設当初から すでに傾き始めたんだそうです。
傾いたからって、建設を途中でやめるわけにはいかない。
傾きに対応できるよう、重心のバランスを変えつつ 斜塔は上へと伸びていく。
さらに傾く。 さらにバランスを整える。
またさらに 傾く。 またさらに バランスを整える……。
……こんなことの繰り返しで、完成したときには 斜塔は少し反り返った バナナ型になっていたのでした。
よーくみると、最上部と 地上付近で 角度が違うのが 分かりますでしょうか?
完成してもなお 傾き続けた塔は、1990年に とうとう傾きを正すための 修復工事が始まりました。
斜めから 垂直に戻すことも 計算上は可能だったようですが、
・ 建設途中で重心のバランスが変えられているので、斜めのほうが安定する
・ 斜めでなければ 斜塔の良さは無い
・ まっすぐに立つ 斜塔に 観光客は来ないだろう
……という理由で、現在も 5度の傾きを 保っているそうです。
最後の理由が、さすが 観光大国(笑)
ところで、斜塔以外にも 見所がありました。
洗礼堂は、装飾などは ほとんど無く、ただ がらんとした空間でした。
洗礼と言う儀式が出来れば それでいい、見たいな感じ。
洗礼堂と 向かい合って建っている ドゥオモのほうが やはり見ごたえがあります。
上のほうにランプが写っていますね。
このランプが揺れるのを見て、歴史的発見をした人がいます。
その名は、ガリレオ・ガリレイ! かの 「振り子の原理」 のヒントになったと言うランプです!!
理科の教科書を読んでいたころは、まさか実物を目にするとは思わなかったなぁ~。
ピサの斜塔から イロイロなもの落として 重力の実験をしたのも ガリレオ でしたっけ。
すごいすごい。 理科と社会だ。
ここには、他に 立派なレリーフや だれかの棺があったんですが、
やはし 記憶のかなたに行ってしまいました…。ああ、もったいないなあ。
ちなみに ドゥオモの外観は こう。
建物はクロスの形をしていて、天から神様がご覧になったときに 大きな十字架として見てもらえるように、
という意図があるそうです。
ここから また100kmほど 移動して、フィレンツェに参ります。
ピサで見たのは 本当にこの 3つの建物だけ (←しかも同じ広場にある) なので、ふと
「なんのために 観光しているんだろうか…。バスに乗るためか…?」
なんて アタマをよぎったのは ナイショ☆-( ^-゚)v





