General Electionのこと | HiyOkO dAys

General Electionのこと

もう、本当なんでなんでしょう...
確かにToriesが勝つとは思ってました。
でも過半数は行くか行かないかくらいだと思ってたんです。

私は選挙権がないので、言ったところで何も出来ないんですが、どちらかというと、Labour派です。
ボリスはロンドン市長時代から反対でした。

私は、集合住宅を専門に設計するアーキテクトですが、集合住宅の中にはソーシャルハウンジグ(公共住宅)も含まれます。
ボリス時代に計画されたものが、最近になってどんどん竣工しましたが、公営住宅の比率の低さにはガッカリです。

というのは、イギリスの公共住宅は、総計画数の一部を公共住宅として作るからです。その他は、普通に売られたり、賃貸になったりです。
一昔前は、公共住宅だけを建築することもあったのですが、近年では公共住宅だけを作ることは、ほぼ稀なはずです。

例えば、100軒を作るとして、ボリス時代の公共住宅比率は最大30%でしたが、プロジェクトに応じて、10%だったり、5%だったりマチマチでした。

現在の市長の元では、「最低」30%、これが徐々に移行して、現在の計画では、可能な限り50%まで引き上げられています。
現在のロンドン市長は、Labourの政治家で、ボリス時代からすると、驚きの公営住宅の比率の高さです。

市長が変わってすぐ、ボリス時代に許可が下りた大規模な再開発に、現市長が介入して、公共住宅の比率を上げた、なんてこともありました。

ご存知の通り、ロンドンの家はバカ高いです。
なので、ここで変な状況が起こるのです。
「高所得者か、低所得者だけが、ロンドン市内に住める」

高所得者は、自力で家を買えたり借りれたりしますし、
低所得者は、数少なくなってしまった公共住宅に入ることが出来ます。

平均的に稼いでいる世帯(多分一番多い)は、逆に郊外に追いやられるという状況です。
我が家は平均的な家庭なので、↑これですが、なんとかしがみついて市内にいますけど。
大きい家とかいらないし... 何なら庭もいらないし!

というわけで、ここで重要なのが公共住宅です。
公共住宅の比率が上がって、戸数が増えれば、低所得者のため以外の公共住宅の提供が出来ます。
例えば、
市や国が格安で売るとか、
若い世代に、普通のマーケットプライスより少し安めに貸す、とか(そしたらデポジットが貯められる)。

などなど。


あとは、ボリスが税金を£53million 費やした挙句に頓挫した、テムズに架かるガーデンブリッジ計画なんてものもありました。
夏くらいに、ロンドン市議会に査問されてましたよニヤニヤ

ボリスもいいことはしているんですがね。ボリスバスとか、(悔しいけど)使いやすいし...


そんなわけで、超憤慨している私です。
なんで、Toriesが圧勝したのか、意味不明!くらい思ってます。
そして、私の周りの人たち(要するに同世代のロンドナーですね)は、みーんなアンチボリス、アンチBrexit。

私の周りは少数派なのか?!

って、さっき選挙結果を見たら、ロンドン中心部は一部地域(ケンジントンとか)を除いて、LabourとLib demの勝利でした。




さて、少し話題を変えまして。

うちの息子の学校では、校内選挙が行われたらしく、
児童会選挙みたいな感じなのかな?と思っていたら、そうではなく、

Year 6がグループに分かれ、実際の各政党のマニフェストを読み、
下級生にわかるように噛み砕いて説明して、選挙が行われたようです。

コンサバティブのリーダー役の子は、「I am Boris Johnson」と演説をしたり笑い泣き

日本の児童会、生徒会よりも、とても現実的で、実社会を学べていい方法だなぁ、と感心しました。
ちなみにBrexit Party役の子たちもいたみたいです滝汗

で、選挙結果は、 Green Partyの圧勝だったみたいです。
うちの息子もGreenに投票したらしく、
実際の結果を聞かれて、議席数は1だったと伝えると、とてもガッカリして納得がいかなかったようでした。


という、2019年の総選挙の感想でした。
選挙権ほしいなぁ。