「阿部プロはこのインタビューの翌週に初優勝したので、桑木プロも今月中に優勝しますよ」
インタビュー中にそう告げると
「え? そうなんですか!」と良い反応をくれた桑木選手。
すると、先日の資生堂レディスで見事に初優勝を果たした。
インタビュー原稿は最終日の前にすでに完成していたのだが、その優勝決定の瞬間に、例の敏腕デスクからLINEが飛んできた。
「ひよこさん、というわけでよろしくです」
要・加筆、変更ということだ。そりゃそうだ。
さすがに優勝決定の夜これから、本人が追加取材を受けてくれるはずもなく、締め切りはすぐそこに。日曜にお仕事か……と思うところだが、不思議とうれしい気持ちが勝った。
下記のインタビュー・プレ記事は優勝直前の桑木プロの言葉になる。
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「今季の目標は〝キャリアハイ〟
これまでの自分を超えていきたい」
まずドライバーをまっすぐ飛ばして、
ショットでチャンスにつけて、
パターを入れる。
普通のことなんですけど、
私は飛距離やパターなど
際立つ武器をもっているわけではないので、
まず安定したプレーが基礎にあって、
その上に攻めるときとそうでないときの
メリハリをつけていくんです。
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ツアープロインタビュー第4回ゲストは桑木志帆。
昨季からの活躍は改めて書くまでもない。資生堂やTOTOでの記憶に残る〝敗れ方〟は私たちに大きなインパクトを与えた。
そのため、「今季初優勝を期待する選手」として開幕からこれまで、その意気込みを何度となく語らされたのだろう。
私も仕事上、それを聞かなければならなかったのだが、途中でその熱量のギャップを感じ始めていた。
聞く側のこちらの熱量が、当の本人より高い。いや、高すぎではないか?
インタビューの終わりに丁寧に頭を下げた桑木。
「私のタイミングで必ず優勝しますから」
と言っているような気がした。
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