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北杜市議会議員の飛矢﨑雅也です。
2026年7月26日、私は二つの映画の上映会に参加しました。
どちらも深く考えさせられる作品でしたが、今回は、甲斐駒センターせせらぎで「北杜の教育・中学統合を考える会」が主催したドキュメンタリー映画
『奇跡の小学校の物語 この学校はなくさない!』
について書きたいと思います。
この作品を観て、まず強く感じたのは、小規模校だからこそ、一人ひとりの子どもに手間と時間をかけた教育が可能になるということでした。
そして、作品全体を貫いていたテーマは、学校と地域との深い結び付きです。
そこには、「学校がなくなることは、地域がなくなることでもある」という地域住民の強い思いがありました。その思いが、多くの人々を動かし、学校を守るための本気の取組へとつながっていきます。
その中心には、手塚校長と、「城山西小と地域振興を考える会」の北條会長という二人のリーダーがいました。
学校と地域が互いを信頼し、それぞれの役割を果たしながら協働を積み重ねた結果、城山西小学校の児童数は増加へと転じ、廃校を免れることができました。
特に興味深かったのは、その児童数増加の多くが地域外から入学した子どもたちによって実現したことです。
私はここに、学校づくりと移住政策との深い共通性を感じました。
魅力ある学校は人を呼び込み、人が集まることで地域にも活力が生まれる。城山西小学校の取組は、教育政策であると同時に、地域再生の取組でもあったように思います。
経済成長を優先してきた日本では、地方から都市へと人や資源が流出し、多くの地域が活力を失ってきました。
そのような時代だからこそ、この映画は、「地域はどのようにして再び力を取り戻すことができるのか」という問いを、静かに私たちへ投げ掛けていたように感じます。
古賀志町には、自分自身の利益よりも地域や学校の未来を大切にする公共性があり、それを具体的な行動へ結び付けるリーダーがいました。
そして彼らは、「学校を守る」という発想を超え、地域そのものをつくり直すという挑戦を続けていました。
上映後の意見交換では、移住された保護者の方が、
「小さな学校でしかできないことを活かしていた。」
と話されていたことが、とても印象に残りました。
一方で、そのお子さんが、
「武川小学校も少人数なのに、城山西小学校とは全然違う。」
と話していたことも、深く考えさせられました。
学校の規模が小さいこと自体に価値があるのではありません。
小規模校という環境をどう生かすのか。
そこにこそ、本当の違いが生まれるのだと思います。
北杜市も移住促進を掲げていますが、小規模校の魅力を十分に生かすことができれば、それは教育政策であると同時に、地域づくりの大きな力にもなり得るのではないでしょうか。
この映画は、学校統合とは単なる施設の統廃合ではなく、子どもの教育、地域の将来、そして地域社会のあり方そのものを考える問題であることを、静かに、しかし力強く教えてくれました。
北杜の教育・中学統合を考える会の皆さま、この作品を届けてくださったすべての関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。