立憲民主党の泉健太代表を支える党内グループ「新政権研究会」は解散する方針を固めた。政治資金規正法で規定される政治団体の届け出を取り下げる手続を進めるという。

 

 自民党派閥の政治資金裏金事件を追及する野党第1党の代表として、自民派閥と同一視されるのを避けるべきだとの判断らしい。

 

1月26日午前に役員会を開き正式決定する。泉氏は2021年11月に代表就任後、「中立性」に考慮してグループ会長から外れたが、その後もメンバーとして会合などに参加していた。現在、会長は空席で25人前後が所属している。

 

で、この「新政権研究会」も一種の派閥(党内グループ)なんだろうが、これが、ヤバい政治パーティを開いているんだろうか? なんだが、「党内派閥」や「党内グループ」が悪いかのような考え方だ。

 

これは、意外に考えが狭い。派閥やグループが悪いのではなく、「裏ガネづくり」、「裏ガネの裏遣い」が問題なのだ。

ただし、立憲民主党大会での泉氏の「ミッション型内閣」提唱(政権交代構想への仕掛け)は、遅すぎたが、方向性は間違っていないだろう。

 

 ● 野党関係図  ➡  写真・図版 

 

 党大会であいさつに立った泉代表は声を張り上げ、政権交代への決意を熱っぽく語った。

 

「自民党を政権から外し、新たな政権を発足させ、政治改革、子ども若者支援、教育無償化などを実現しよう」と。

 

さらに、衆院選で単独過半数に至らなくても、一致しやすい政策に絞って連立を組む「ミッション型内閣」なら可能だと強調。

「野党の本気度が問われる構想」としたうえで、各党との調整や協議を党幹部に指示したことも明らかにした。

 

泉氏に近い衆院議員はこう歓迎した。

 

「顔つきが変わってきた。明らかにギアを上げている」 … 素直に信用していいのか、やや不安だが。

 

  そこで一句。

          ミッションはオートマチック春一番  ひうち

 

~~参考資料~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「立憲・共産並ぶ」対談本が発売延期 連合内に反発の声

立憲共産党か?と・・・ 2021年5月26日

写真・図版立憲民主党の小川淳也衆院議員

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立憲民主、共産の両党議員の対談をまとめた本の出版が延期されたことがわかった。衆院選を控えて、立憲と共産が接近していると受け取られると、共産に批判的な立憲の支持団体、連合の内部から反発の声が上がっていた。

 本は「政権交代で日本をアップデートする」(大月書店)。6月18日に発売予定だった。立憲からは小川淳也衆院議員ら4人、共産党からは田村智子政策委員長ら4人が参加。両党から1人ずつ登場して対談する形式で、政治改革、経済、外交・安保などの計4テーマを取り上げている。

 参加した立憲議員は「立憲と共産が並ぶ本だと思わなかった。国民民主党社民党も入れればいいのに」と語った。この議員から25日に経緯の説明を受けた立憲幹部は「むちゃくちゃ怒っていた」という。連合関係者は「共産と一緒に本を出すことが、我々や支持者からどう見えるのか」と出版を問題視した。

 大月書店は朝日新聞の取材に延期について、「編者の山口二郎法政大教授から『刊行の最適のタイミングを探りたい』と話があった」と説明。発売時期は「改めてご案内する」としている。

 

^^^構成・目次^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

政権交代で日本をアップデートする

小川 淳也(著)/ 逢坂 誠二(著)/ 西村 智奈美(著)/ 山内 康一(著)/ 田村 智子(著)/ 藤野 保史(著)/ 山添 拓(著)/ 宮本 徹(著)/ 山口 二郎(編)

はしがき〔山口二郎〕

第1章 政権交代で政治を変える〔小川淳也×田村智子 聞き手:山口二郎〕
1 コロナ対策をどう改めるか――当事者の経験をふまえて
2 政治は一体どうなってしまったのか
3 野党から政権政党への脱皮に向けて
4 総選挙で何を訴えるか――大きなビジョンの提示

◆着地点はかならずどこかに見つけ出せる〔小原隆治〕

第2章 日本の社会、経済を再生させる戦略〔逢坂誠二×藤野保史 聞き手:山口二郎〕
1 資本主義経済のひずみを改める
2 新しい国のかたち
3 2050年の脱炭素化を本気で実現する
4 税制と社会保障制度をどうするか

◆税・社会保険料負担の不正義を正す〔大沢真理〕

第3章 自分らしく生きられる社会をつくる〔西村智奈美×山添拓 聞き手:山口二郎〕
1 社会の分断にどう立ち向かうか
2 国民の命を救う政治を
3 常識のアップデート――人間を尊重する社会へ
4 政治を変える必要性に気づいてもらう

◆社会の新たな好循環をつくる〔本田由紀〕

第4章 平和を拓く外交・安全保障政策〔山内康一×宮本徹 聞き手:山口二郎〕
1 基本政策の整合性
2 より健全な日米関係をつくる
3 アジアとの向き合い方
4 核のない世界と人間の安全保障

◆戦後日本社会の価値を再確認する〔遠藤誠治〕

《解題》なぜ野党共闘か〔山口二郎〕

 

https://www.iwanami.co.jp/book/b636758.html 


山口二郎 著 『民主主義へのオデッセイ 私の同時代政治史』岩波書店、2023/12刊

 

政権交代という夢を追いかけ、中道左派を築こうとした政治学者の三十余年。

日記を織り交ぜながら同時代政治を振り返る回顧録。

 

 ・・・ 山口二郎氏の政権交代の夢は何処へ?