リンドウ
栃木県日光市 2010/8
一時期 リンドウの花に夢中になった事がありました。
これは初めて目にした時のもの・・・タブン
これからの時期、山間に行けばわりとよく咲いています。
そもそも
リンドウ という言葉の響きがいいですね。
コンドウ とか エンドウって聞いても、ピンとこないのですが
やはり「り」がポイントなんでしょうか。
漢字では「竜胆」と書くのだそうです。
そしてリンドウの花を僕の心に刻み込んだのが
野菊の墓/伊藤三千夫 作
夏目漱石が絶賛したという伊藤三千夫の処女作
「民さんは、野菊のような人だ。僕は野菊が大好きだ」
と言う政夫15歳の、いかにも当時の日本人的な名台詞
「私、リンドウの花が好き。正夫さんはリンドウのようだわ」
っと返す民子17歳。
芽生え始めた若い二人の恋心・・・だったのですが
以下ネタバレ↓
これは悲恋話でね。
民子が年上であるという理由で
二人の仲は、周囲に引き裂かれてしまうのです。
政夫は家を出て進学の道へ
その間に民子はお金持ちの家へと
嫌々ながら嫁いでしまうのです。
やがて民子は子を身ごもったけれど、体調を崩し帰らぬ人へ
その亡骸の固く握りしめられた手の中にあったものは
政夫の手紙と
一輪のリンドウの花だったという話。
↑これは映画の脚本です。
実は原作には「りんどうの花」は登場しないので
民さんの握りしめていたのは手紙と写真でした。
写真より「花」の方が断然イイと僕は思います。
なぜならば
その花の意味は、2人だけしか知らないのだから・・・。
山口百恵版は視聴していません。
松田聖子版は視聴しましたが、主題歌の「花ひといろ」は名曲ですね。
「人の夢と書いて、儚い・・・」って、松本隆/財津和夫のコンビです。
映画の内容はうろ覚えですが・・・。
僕的にはこの映画は、
1955年に制作された木下恵介監督の「野菊のごとき君なりき」
のですね
民子の祖母役だった浦辺粂子さんの
「リンドウの 花じゃった」ってセリフが
稲妻のように僕の心を引き裂いて、号泣した覚えがあります。
あらすじもオチも知らないまま、初めて視聴した時でしたので。
浦辺粂子さんと言えば
鶴ちゃんが物まねして、一躍有名なおばあちゃんになったのですけど
そんな昔からおばあちゃんだったのかと驚きながらも
冒頭の笠智衆さんも当時からおじいさんだったのですね。
その時の名台詞、今気が付いたのですけど
結構長いセリフをワンカットで撮ってましたね。
(昔の女優さんって凄いです)

