旅の思い出「にこ淵」サルヒツ高知への旅② | ひつぞうとおサル妻の山旅日記

ひつぞうとおサル妻の山旅日記

ひつぞうです。
おサル妻との山旅を中心に日々の出来事を綴ってみます。

にこ淵

 

往訪日:2023年9月23日

所在地:高知県吾川郡いの町水上分2976‐11

アクセス:高知駅前から車で約1時間

料金:無料(寄付金BOXあり)

駐車場:20台ほど

 

《地元の人は決して近づかない場所だった》

 

ひつぞうです。高知旅行第二弾はにこ淵です。高知駅前から国道194号をひたすら北上すること一時間。本当は安居渓谷で沢登りをしたかったのですが、装備は本宅にあるため叶わず。にこ淵仁淀ブルーを眺めて満足することにしました。以下、往訪記です。

 

★ ★ ★

 

高知県の山岳地帯は、太平洋からのプレートの圧力によって、尾根が水平に畳畳と折り重なる特異な地形をしている。そのため1,000~1,500㍍と標高こそ振るわないものの、谷あいを穿つ美渓が発達。石鎚山に源流を求める仁淀川の支流に、仁淀ブルーと呼ばれる透明度の高い、深く碧い渓谷を見ることができると聞いた。

 

「まだ暑いから気持ちいいだろうにゃ」サル

 

寒風山トンネルまで20㌔という山深いエリアまでやってきた。だが、そこにも生活の匂いのする民家が蝟集している。幻になりつつある美しい山村の景色に見蕩れながら、分水ダムにくだる脇道に「にこ淵」の看板を確認。意外に快適な舗装道路が続いていた。淵の入り口手前にも数箇所駐車場があるが、一番近いのは入口を20㍍ほど通り過ぎたところ。午前9時を回ったばかりだったが、ほぼ満車だった。

 

「そんなに大人気なの?」サル

 

SNSで拡散したらしいよ。

 

 

ここからくだるみたい。

 

 

水神の化身が棲みつくと言われ、地元の民は絶対に近づかない神聖な滝壺だった。それが近年ネットで拡散。外国人まで訪れるレアスポットとして脚光を浴びるようになったらしい。

 

「自分もそうじゃんね」サル

 

(無料だけどせめて寄附はしたいところ)

 

以前は崖に着けられたロープを頼りに登り下りしないといけなかった。登山や沢登りの経験を積んでいればまだしも、訪れるのはスニーカーの観光客。転落事故が絶えなかった。そこでいの町は観光資源としてにこ淵を整備。2020年4月に立派な階段を設置した。

 

 

この辺までは大丈夫。ただし、現場はかなりの急勾配。絶望的に呼吸を荒げて、おばやんたちが通り過ぎていく。


 

ここだね。問題のポイントは。

 

確かに階段なしでは滑落しても仕方ない。もともと何もなかった場所だし。

 

「見えてきた」サル

 

 

結構観光客がいるね。こんな朝早くから。

 

「でも全然エメラルドブルーじゃないじゃん」サル

 

本当だ。天気はメチャいいんだけど。

 

陽光差し込む昼の1時間が勝負らしい。確かに谷が深いもんね。

 

「じゃなんで朝早くから来たのよ」サル 意味ねー

 

御宿のチェックインがあるから。高知は初めてなので距離感がいまひとつなんだ。

 

 

くれぐれもドボンしないように。

 

「深そうだにゃ」サル やっぱり水はコワい

 

落ちたらひとたまりもないね。

 

 

水は綺麗なんだけど。本当の仁淀ブルーはまた次回だね。

 

 

下流側も美しい景色が広がっていた。

 

 

見上げれば、稜線は切り立った垂壁になっていた。さすが四国の山。標高は低くても峩々として貫禄がある。ということで、僅か30分程度の滞在。いの町中心部まで戻り、進路を西へと取った。

 

「また長くなりそーだの」サル

 

(つづく)

 

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