伊那山地/守屋山(赤井沢新道~立石コース)周回② | ひつぞうとおサル妻の山旅日記

ひつぞうとおサル妻の山旅日記

ひつぞうです。
おサル妻との山旅を中心に日々の出来事を綴ってみます。

≪山頂は360度の眺望≫

 

こんばんは。ひつぞうです。これほどまでに盛りあがれないクリスマスウィークもありませんでしたが、少しばかり年末の激務から解放されて、ビング・クロスビーの歌声を聴きながらブログを書いています。今夜も「守屋山周回」の続きです。

 

★ ★ ★

 

 

雲の流れは早い。いずれまた太陽は隠れてしまうだろう。ベストのタイミングで稜線の眺望を得ることができたのは幸運だった。軽く水分補給をすませて、山頂に向かって行動再開。

 

 

東峰直下には守屋神社の奥宮が鎮座していた。囲いで守られていた。

 

 

ほとんど起伏のないアップダウン。太陽が隠れると嘘のように寒くなる。

 

 

「ぶなん観音って書いてあるにゃ」サル

 

確かに樹の洞に観音様が祀られている。「ブナ」と「無難」を掛けたそうな。

 

 

東峰を出発して10分あまりで中嶽を通過。

 

 

やっぱり寒いね。山頂でラーメン作ろうと思っていたけれど辛そう(笑)。

 

 

ラビットハウスが見えればそこふが山頂。小屋は開放されていた。とても綺麗(というよりメルヘンチック?)に整備されていて、守屋山の登山道が有志のボランティアで維持されていることがよく判った。

 

 

低山とは思えない風格に満ちた山。その山頂に到着した。

 

 

この日は諏訪湖周辺を境にして北信地方から新潟にかけては降雪だった。そう。それでいいのだ。それにはそれなりの理由があるのだが、今はこの絶景に酔い痴れよう。

 

 

まずは西方の駒ヶ根、中央アルプス方面。

 

 

そして、入笠山、白岩山、更には甲斐駒ヶ岳へと続く南東方向。

 

 

北西の諏訪湖、鉢伏山、美ヶ原方面。

 

 

最後に八ヶ岳(が見えるはずの)北東方面。この日はこれで充分だった。ガスガスの可能性もあったのだから。風が出てきたこともあってさすがに寒かった。

 

 

ちゃっかりラビットハウスにお邪魔することに。気温はマイナス1℃。やっぱり山で食べるラーメンはうまい。食後の珈琲で温まったら、ようやく動こうという気持ちになった。ほんと、ズボラな性分になったものだよ。

 

「なに言っているのちにゃ。ヒツは結婚した直後からそうだよ。ずっと」サル

 

まじ?

 

 

東峰に戻っていくと、次第にハイカーの声が近づいてきた。皆この絶景を眼にして笑顔でいっぱいだった。それでも都合10組くらいだったのではないだろうか。

 

 

千人風呂がある上諏訪温泉郷

 

 

こんなに美しい霧氷は2015年11月に見た上信国境の鼻曲山以来ではないだろうか。11月の終わりだったがこの日以上の積雪だったことに(過去のブログを見て)今更ながら驚いた。

 

「五年前までは普通に雪が降っていたんだにゃ。忘れていただよ」サル

 

 

吐く息が白い。気持ちのいい冬の遠足になった。

 

 

東峰に戻ってきた。僕らと入れ替わりに、先程までここに居たパーティが山頂に佇んでいるのが判る。

 

 

霧ヶ峰も見えてきた。かなりの積雪。こりゃギアなしでは入山できそうにない。

 

 

絶景も充分に堪能したので立石コース分岐までくだることにした。

 

 

左が往路の赤井沢新道(杖突峠コース)。右が守屋新道(立石コース)。

 

 

急な熊笹繁れる斜面をつづら折りにくだればすぐに緩斜面に。

 

 

その先に海坊主のような山影が。

 

 

ちょっとだけ寄り道しよう。

 

 

四等三角点がある前嶽だった。残念ながら予報通りに再び曇り空に。

 

 

ここから尾根道伝いになる。スリップすることもなく歩きやすい。

 

 

尾根コースは岩めぐりコースでもある。百畳岩はここから見るととても立てそうに見えないが、実はなだらかな傾斜になっている。

 

 

でも、下に回り込むとこんな感じ。洞ができていて鬼ヶ城の名前がついていた。

 

 

夫婦岩親子岩

 

「ふむふむ」サル

 

 

平成のビーナスだそうな。

 

「すこしお腹を鍛える必要があるにゃ」サル

 

おサルはボディに関して厳しいよね。

 

 

十文字岩だそうな。

 

「なにが十文字なのか判らんにゃ」サル

 

むー。確かに。

 

 

 

最後に、このコースの名前の元になった立石を通過する。岩の天辺に小石を置くのが安全祈願なのだそうだが。みんな投げてるんだよね?登るのはちょっと怖いかも。以上、これにて岩めぐりは終了。まもなく登山口だよ。

 

 

途中で車道と分岐するけれど、山道を歩いた方が歩きやすかったね。

 

「舗装道路は高反撥だからにゃあ」サル

 

 

あとは酷道152号を登り勾配で戻れば杖突峠に戻ることができる。路肩が狭いので通過する車輛に注意しよう。

 

 

無事に戻ってきた。短いながら変化に富んだいいトレイルだった。花の季節もいいが、霧氷の季節もお薦め。コロナ禍が終息したら、お弁当でも広げてゆっくりするのに適した山だと思った。僕ならば「きのこの山」を口にしながら、周囲の山の景色を眺めて、かつての山行の記憶に想いを馳せても良いかなと思った。

 

手早く着替えた僕らは次なる目的地のある、雪雲を戴いた北アルプスの懐を目指していった。

 

(おわり)

 

【行動時間】2時間+1時間50分

 

いつもご訪問ありがとうございます。