悲哀僧侶 | 落ちる夢

お彼岸で多忙だったうちのお坊さん。お彼岸も終わり、これでやっと遊べるかと思ったら、なんと立て続けに大きな仕事が二つも入ってしまい(重なる時は重なるよなあ)、また会えなくなってしまいました。

 

会えない時間、二週間以上。……ていうか、こんなに会わない期間が続くのって、うちらが出会ってから初めてではなかろうか?

「うん、初めてだよーほんとに。俺は疲れたマジで」

 

ほー。時の流れを感じ、くらくらしました。

なんか会わない時間が続くと、うちのお坊さんの映像がぼわぼわしていくのを感じます。溶けるっていうか。

 

「──俺にプライベートな時間は一切無い…」

プライベートで、うちのお坊さんは私ん家のベッドでごろごろしているのがとても好きなのですが、暫くそれが出来ません。なのでこの間新調したシーツも下ろせないまま。

 

日を増す毎に彼が疲れていらいらしているのを感じて、可哀想で面白いです。

いや、ほんとに可哀想なんだけど、普段とは違う彼の姿なので面白い。

 

「俺は寂しいよー二人でご飯が食べたいよー」

そうねー、新蕎麦の季節だしねー。

 

寂しいならお母さんと喋って、お母さんに添い寝してもらえば?

「おかしいやろ! そんな話をしてるんじゃないんだよ俺は!!」

 

しかし僧侶ってのは人の死に関係する仕事をしているので(それだけじゃないけど)、仕事が多いのは微妙ですね。まったく仕事が無かったら宗教法人潰れるけれど、かと言って多いのも、それに悲しむ人がいるわけで。うちのお坊さんも倒れる訳で会えない訳で。