こんばんは、hitsujimaisonです。

 

引き続き、「昭和レトロ」を、「お得」の切り口から考えてみたいと思います。

 

 

人は、いつ「お得」を感じる?

 

一般的に、

失ったものに対して、得たものの方が大きかった時ですね。

支払った金額よりも、手元の品物から得る利が大きいと思えば、「お買い得」と感じます。

 

満足感、充実感、

 

これは、幸せです(笑)

自己拡張感とも言えます。

 

 

じゃあ、その利って何。

大きいって何よ。

 

そうです。

難しいのは、何を「利得」と感じるかは、千差万別、人それぞれだということです。

 

 

ある人にとっては何の価値もないものが、

ある人にとっては、とても大切なものかもしれないわけです。

 

読めない言葉で書かれた本は、その人にとって本としての価値はないけれど、その言葉を使う国の人にしてみれば、価値があります。

弾けないギターを、枕やへそくりの隠し場所にしている人もいれば(いないですかね?)、人によっては、大切な時間を共に過ごし、音楽を生み出す大切なツールです。

 

そして、読めない言葉で書かれた本や、弾けないギターにも、

思い出としてや、またはインテリア、「物」として、価値を感じることは出来ます。

 

 

本当に「お得」を感じるには、

自分自身にとって、価値のあるもの、必要なもの、

自分が、何に価値を感じることが出来るのかを、見極めることが必要になります。

 

 

「昭和レトロ」は、一点一点に、自分の好みを見極めることが出来ます。

 

当たり前ですが、現在の流行にのって作られたものではないので、デザイン、形から、様々です。

何十年もの幅です(笑)

また似たようなものはあっても、実際一つ一つの代わりは余りないため、希少性が高いと言えます。

人の好みと同じです。

 

機能性を求めるのか、歴史の刻まれた佇まいや、個人的な記憶、思い出をそこに見るのか、

品物に対する解釈の仕方も、

そこでは自由です。

 

現在から少し離れ、自分の価値観を洗い直しながら、見極める。

いやおうなしに、そのような環境に置かれます。

 

 

一番の利得は、そこにあるとも言えるでしょう。

 

あらゆるお買い物は、

意識的にしても、無意識的にしても、

そのような作業が伴っています。

 

ただ毎回毎回、自分を見極めようとしていては大変なので(笑)、

広告や周りの評判、経験上の比較から、そこそこの基準を立てて、お買物をしています。

 

 

 

未経験の、ブランディングされていない「昭和レトロ」、「ヴィンテージ」品のお買い物は、

自然と、好みや、価値観を洗い直した結果と言えます。

 

それゆえ、価格とのバランスをきちんと見極められれば、

手元の品物から、「お得」を深く感じることが、可能でしょう。

 

 

自分にとって、ピンポイントで、価値あるものは何か。

 

いつの時代も骨董市が、

老若男女に人気な訳も、この充実感にあるのかもしれませんね。

 

 

 

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次回は、『効率化と「昭和レトロ」』について、

少し考えてみたいと思います。

それでは、また!