次回ブログ分からはいよいよ「縫い」に入るので、テキストにひたすら従えばいいので書くことが少なくなります(笑)

 

私が針を持つようになったのはご近所に和裁師のおばぁちゃんがいて、鍵っ子だった私は、おばぁちゃんが暇そうな時を狙って、お人形さんの着物や袋物を縫ってもらいたくてよく遊びに行っていたからのような気がします。

 

母は和裁ではなく洋裁をする人でしたが、端切れをきちんととっておく人で、私の洋服そのものはサイズアウトして捨てたりご近所に差し上げたりしているのに、端切れは残り続ける。「もったいないなぁ」とおばぁちゃんがしてくれたことを思い出しながら、配色を考え接いでいき、いろんなものを作ってました。

 

ミシンかけも好きですが、隙間時間でとにかく手を動かしてさえいれば、何かができる。手縫いの時間は心がシーンとして大好きです。

 

そのままの流れで和裁をするようになり、また着物のリフォーム/アップサイクルが日常の中での必須事項となり始めた頃、「安藤明子の衣生活」という本に出会いました。

 

彼女の提唱する衣生活は筒状に縫った布(彼女は「サロン」と呼んでます)を体に巻き付け、紐の位置、締め方でいろんなバリエーションを持たせる、というものです。

着物をリフォームするとどうしても端切れがが出ます。袋ものばかりに縫い変えてもしょうがない。

サロンならスカートとして履く以外にも素材次第で腹掛け、おんぶ紐、風呂敷、座布団などアイディア次第で色々使いまわせる。

 

半纏を縫うことによって出た端切れを継いで使ってみれば、寒い日のオーバースカート、膝掛けとして、特に重宝しました。

 

きっちりと体に巻きつけて着れば着物の所作の練習にもなります(笑)

 

こちらも読むだけでもホッコリできます。

 

「安藤明子の衣生活」

   主婦と生活社  ISBN4-391-13226-5