終わってからの話で申し訳ないのですが、先週の日曜日は、山江村で「つつじ祭り」が開催されました。

同村のwebsiteでは案内ページが既に削除されていますし、facebookInstagramも更新が止まっています。

過去の情報も来年以降の訪問者向には重要なので、是非残していただくと共に、継続的且つ定期的な情報提供をお願いします。

さて、その山江村はココでも紹介した「やまえ栗」の産地としても知られているのですが、この度、

「やまえ栗」GI産品に 農林水産省が登録 熊本県、全国最多9品目

というタイトルの熊本日日新聞の先月の記事に於いて、

農林水産省は27日、地域の農林水産物や食品ブランドを模倣品などから守る地理的表示(GI)保護制度に、新たに熊本県の「やまえ栗」など7品を登録した。国内のGI登録産品は計145品となり、熊本は都道府県別で全国最多の9品目となった。 

と報道されていました。

申し訳ないことに、「地理的表示(GI)保護制度」のことを知らなかったので調べてみると、

農林水産物・食品等の名称で、その名称から当該産品の産地を特定でき、産品の品質等の確立した特性が当該産地と結び付いているということを特定できる名称の表示

なのだそうで、そもそもGIとは、“Geographical Indications”の略だと農林水産省の担当の方が説明しています。

GIというと、コトバンクさんが、

ジー‐アイ【GI】 〘名〙 (Government Issue (官給品)の略から) アメリカ兵の俗称。 主として下士官以下の兵士をさした。

と説明している方を思い浮かべてしまうのはさておき、何でも英語にしてしまうのには賛成しませんが、折角の登録なのでアレコレ言うのは止めておきます。

話を戻すと、その(GI)保護制度により、夕張メロン、東根サクランボ、神戸ビーフ、越前カニ、特産松阪牛、下関フグなど全国145産品と並んで我が「やまえ栗」も登録されてることとなりました。

           (出典:農林水産省 輸出・国際局)

熊本県内では、くまもと県産い草、くまもと県産い草畳表が既に登録されている先輩格で、

熊本県の八代市、氷川町、宇城市、あさぎり町で栽培されるいぐさ畳表が全国生産量の約9割を占めていることから、いぐさ畳表と言えば熊本県産が代表的なものとして認知されています。

と地元の球磨郡あさぎり町も全国の日本間を支えるのに貢献しています。

この登録をキッカケに「やまえ栗」も全世界に向けての活躍の場が広がることと思いますが、今回は肥薩線の復旧に向けたパイロットプロジェクトを考えてみました。

というのも、今年の始めの記事の「JR肥薩線復興方針(案)」において、

【成長投資】~官民一体の地域づくり投資~ 投資目標※1:105億円
重点プロジェクトへの投資
①自然・文化・産業遺産の三大観光資源が融合した観光地づくり
②周辺地域と一体となった周遊観光地づくり
③誰もが移動に困らず充実した日常生活を送れる地域づくり
④地域一丸となって推進する仕組みづくり

とされていましたが、①②に於いては全く新たなテーマで立ち上げるよりも、「やまえ栗」のような既に実績のある産品を活かした方が有利なわけで、総額105億の一部の資金をパイロットプロジェクトに投入することを提案します。

具体的には、当ブログでも以前に取り上げた農村レストラン やまえのまんまさんについて、おるとくまもとさんが紹介した記事

食欲の秋!農村レストラン「やまえのまんま」栗ごはんシーズン到来 -山江村-

を参考にして、更に拡張した上で、やまえ栗づくし料理を1年を通じて提供することを考えます。

他の事例としては、山江村と並んで有名な栗の産地であるとココで紹介した茨城県笠間市のモン・ラパンさんの

日本一の笠間和栗のフルコース

もお手本にしたいところで、私自身は料理に詳しいわけではありませんのでcookpadで調べてみたら、

栗 のレシピ 11,345品

と出てくるので、メニュー的には十分成り立ちます。

このパイロットプロジェクトに対して、先の資金を元に、

  • メニュー・食材開発
  • プロモーション

の専門人材を投入して数年間の試行を続け、成果を見極めた上で、肥薩線復旧時には人吉駅近辺に店舗を開業したら良いでしょう。

他にも、人吉球磨下に店舗を持つ洋菓子専門店に「やまえ栗」を使ったケーキを用意して貰って共同で販売所を運営するとか、その際には昨年に人吉市内に店舗を設けられたシャトレーゼさんも参加して貰って、好評なら、全国販売に繋げて貰って販路を広げます。

ただ、その際に重要なのは、やまえ栗の十分な量を確保することであり、その為にはココで指摘した問題を事前に解決しておきましょう。

産出量では県内で一番の山鹿市を押さえて今回GI登録されたということは、熊本県のチャンピオンは「やまえ栗」で確定なわけで、地域をあげて全力で応援したいところです。

他にも、球磨村や錦町のの場合なら、

梨 のレシピ 4,622品

を参考にしたスイーツ主体の専門店を検討するとか、当ブログが何回か話題にした相良茶(相良村)の専門店もアリでしょうし、肥薩線復旧という一大イベントを機に、人吉球磨下の市町村が持つ産品を活用することで地域の活性化にも繋げることが大事です。