こんにちは。
北海道札幌市の介護と子育ての同時進行・ダブルケアの専門家の「介護コンサルタント」野嶋成美です。
岩手県立大学4年生のダブルケアについての卒業研究発表会と幸福ワークショップを受講しに岩手まで来ています。
今日は昨日のブログの続きを。
学生の高橋さんの発表を受けて、幸福ワークショップコーディネーターの若菜千穂さんと主催の八幡さんが加わり、三人でディスカッション形式へ。
ダブルケアについて参加者も巻き込み、話を展開していきました。
始めにファシリテーター役の若菜さんがボードにダブルケアの[現状][課題][対策]と書き出しました。
若菜さんからの第一声は「ダブルケアの課題は何ですか?」
これにすぐに答えられる答えがなく、言葉に詰まってしまいます。
なぜならダブルケアラーが100人いれば100通りのダブルケアがあり、課題は多様になるからです。
この時ダブルケアの課題を端的に伝える言葉が必要だとつくづく思いました。
ディスカッションではダブルケアの課題を、参加者全員でひとつづつ事例をあげて共有し検討していきます。
いろいろな実際のダブルケアの話が出て盛り上がりました。
また発表者の高橋さんに対する質問がいくつもあったり、高校生から遠距離介護の質問が出たりと、ダブルケアをいろいろな角度から考えていきました。
ディスカッションは盛り上がり、残り30分しかなくなっていました。
この30分で幸福ワークショップです。
幸福ワークショップの趣旨と背景は
ワークショップの趣旨
このワークショップは、自分が「どのようなことに幸福を感じているか」を知り、「もっと幸福を 高めるにはどうすればいいか」を考えるきっかけとなることを目的にしています。
岩手県のいいところや悪いところなども見つめなおし、幸福のヒントをみんなで探してみましょう。
このワークショップが考えられた背景
◆岩手県では、「幸福」を、未来を考えるキーワードの1つにしています。 岩手県では、収入などの経済的なゆたかさだけでなく、地域ならではの生き方や人のつながりといっ たゆたかさが大切という考え方から、「幸福」を、未来を考えるキーワードの1つにしています。その ため、「岩手の幸福に関する指標」研究会を設置し、幸福の研究を進めてきました。
*詳しくは幸福について考えるワークショップ手引きで
こちらは岩手県が「岩手の幸福に関する指標」研究会を設置し「幸福を考えることから幸福は始まる」と考えられたワークショップです。
30分という短い時間にかかわらず、グループでシェアして、より幸福を考えるきっかけが出来ました。
幸福ワークショップのおわりに各自で紙に”幸せ宣言”を書き、全員で机に広げてシェア。
みんな、ちょっと恥ずかしそうだと思ったのは私だけかな?
この紙は家のトイレに貼ると良いそうです。
興味がある方はぜひ、できればグループでやってみてほしいと思います。
休憩なしのあっという間の2時間でした。
岩手のみなさま、いつも温かく迎えてくれてありがとうございます。
また来年もダブルケアを卒業研究する学生さんがいるとか。
いまから楽しみにしていますね。