◆第94回高校野球選手権福島大会 ▽2回戦 学法福島3─0湯本(15日・あづま球場) 学法福島のエース永嶋一太(3年)が湯本を3安打完封。昨秋就任した74歳の渡辺政太監督に夏の初勝利をプレゼントした。

 春の県大会で1―2と惜敗した湯本にリベンジを果たしての初戦突破。かわいい“孫”たちがプレゼントしてくれた夏の大会初勝利に、渡辺監督は「先手を取って逃げ切る、ウチの戦い方ができた」と日焼け顔をほころばせた。

 「春は2点取られて負けた。だからきょうは3点取って勝て!」。老指揮官のゲキに燃えたナインは、初回で即座に目標をクリアした。3番・上原駆(3年)と6番・稲橋健太(3年)のタイムリーで3点。強烈な先制パンチで奪ったリードを、春の対戦で敗戦投手になった永嶋が気合の力投で守り抜いた。

 春までエース格だった同じ右腕の谷地哉耶(3年)が故障した影響もあり、この夏はエースナンバーを背負う永嶋。MAX143キロを誇る本格派右腕は、低めに伸びる直球とタイミングを外すスライダーを軸に8回までわずか1安打。9回2死から連打を浴びたが決定打を許さなかった。

 試合中、ベンチの谷地から「自分のピッチングを楽しめ!」と声を掛けられ、笑顔でうなずく場面も。「谷地とライバルではなく、2人で一緒にチームを勝たせる立場」。大会前には2人で1時間ぶっ続けでアメリカンノックを受けるなど、猛練習でお互いを高め合ってきた。

 「後期(3回戦以降)は谷地も投げられる。打力は聖光(学院)さんが上だが、投手力は互角だと思っている」と、永嶋&谷地の2枚看板で打倒・聖光学院をアピールした渡辺監督。永嶋も「監督と一緒に、目指す場所(甲子園)に行きたい」と鼻息が荒かった。

(2012年7月16日10時34分 スポーツ報知)