「名ばかり厳戒態勢」「普通の感情」の南京 | ひとり弾丸 2014

ひとり弾丸 2014

伝説の『ジョホールバルの歓喜』現地スタジアム一番乗りサポーター。2014年ブラジルワールドカップに向け、ゆるゆると。


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3月12日、16時15分、南京。

日本人サポーターの集合時間ギリギリで決断。よし!スタジアムにひとり直接乗り込んでみよう!実は、西鉄旅行が配布して完売していた江蘇舜天vsベガルタ仙台のチケット、日本出発前に頼み込んで一枚確保できていた。

それを自ら破棄。退路を絶った。せっかく便宜を図っていただいて感謝しているが、チケットの引き取り場所がとにかく不便で面倒だったし、何よりキックオフ直前のスタジアム周辺の雰囲気を味わいたかった。それに、「20枚完売」「遠いチケット配布場所」に対するささやかな抵抗も示したかった。

スタジアムのまわりはどんな様子なんだろう?当日券は売られているのだろうか?日本人にも売ってくれるのだろうか?好奇心の方がまさって、いてもたってもいられなかった。

南京紀念館のある地下鉄・云錦路駅から3つ目、奥体東駅で下車すると、すでに賑やかにサポーターが集まっている。

応援歌詞カードを配るサポ、マフラーを手で掲げながら販売するサポ、青いユニ姿で声をからし、道ゆく他のサポーターに熱心に呼びかけている。


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とてもいい雰囲気だった。どこにでもあるごく普通のスタジアム風景。歴史上の「特別な感情」はどこへやら。そんなことはどうでもいい、今夜の試合を楽しもうよ、って空気が充満していた。

じっくり浸っていたかったが、チケット売り場を前にしてすでに100mほどの列が出来ている。お!当日券、買えるじゃないの!並んでみよう!黄色いものは一切身につけず、存在を消して最後尾につけた。

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窓口の手前ではじめて気がついた。中国人はみな、身分証を提示してチケットを買ってるではないか!これはヤバイ。中国人じゃないってすぐバレてしまう。もう開き直るしかない!どうにでもなれ!

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「日本側の席下さい」。英語は全然通じないが、他の客とはまるで違う様子をすぐに察知したのだろうか、窓口の販売員は「ダメ」の一点張り。近くで並んでいた中国人はこっち見てニヤニヤしてるし。

もめているうちに、あっという間に中国の公安に囲まれた。「日本人か?ここでは日本人は買えない。こっちへ来なさい」

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チケット売り場の脇に立たされ、周囲を取り囲まれる。「ここで待ってなさい」まわりの中国人はいぶかしげに見ているが、そんなに関心があるわけでもなさそう。

待っていると、どんどん周囲に公安が増えてくる。別に何もしないのに。でも、何か変だぞ。ざっと30人近くは公安が集まっているのだが、圧力を感じない。こっちを囲みながらも雑談していたり、タバコ吸ってたり。「俺にも一本ちょうだい」禁煙してたのに、せっかくなので一本いただく。

「いつ南京に来たんだ?」「どこに泊まっているんだ?」詰問というより、世間話じゃねーか。言葉が通じにくいと分かると、スマホに文字を打ち込んで、自動翻訳にかけてこちらに見せてくる。「ここで待ちなさい。チケットはいま事務局でお願いしているから」

取り囲まれている割には、どこか牧歌的な仕事ぶり。全然ピリピリしてねーし。パスポートを写メされ、30分ほど待たされただろうか?チケットが向こうからやってきた。80元(1200円)と交換。VIP待遇のようなGETぶりw

そして、ひとり公安に連行されるようにスタジアムへ向かう。日本人専用ゲート入り口では、空港のセキュリティ・チェック並みに厳しい。こうして、全くの「特別枠」で公安に終始囲まれながらも、特に緊張感なくあっさりとスタジアムに入ることができた。

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試合終了後も驚いた。中国人がスタジアムからハケるまで30分待機。日本人全員スタジアムを出、団体ご一行さまは、バス駐車場へ。こちらは、ひとり離れて外へ歩き出すと物々しい光景が広がっていた。仰々しいったらありゃしない。

迷彩服着て、盾を持ってる兵士のようないでたちの面々が200人以上整列している。軍隊でも出動したのだろうか?

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とっくに中国人サポはスタジアム周囲からいなくなってるし、日本人サポは、まとまってバスで帰還。衝突のしようがない。

本来の警備のためというより、自分たちの力を誇示する示威行動をしているようにしか見えなかった。中国公安の警備お披露目会。ここまで出来るのだから、何も日本人サポを隔離しなくてもいい。遠くで見守ってくれてて、不測の事態が起きた時にはじめて警備行動してくれればいい。ここまで厳重にやられれば、両サポーターははじめから変な行動はとれないって。

何より試合前、スタジアム周辺でサポーター同士の交流が図れなかったのが残念。写真を取り合ったり、スコア予想したり、エールの交換をしたり、そんな楽しみが完全にそぎ落とされた。

「反日感情」には滞在中、ついぞお目にかかれなかったし、体感もしなかった。せいぜい南京大虐殺紀念館でお茶のペットボトルが10元(150円)もとられたこと。いや、館内はただ割高なだけかもしれない。地下鉄の中や町歩きしていても特段嫌な思いはしなかった。

もうちょっと普通に楽しませてくれよー。チケット、余ってるなら「完売」なんて言わんといてや!



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おわり

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