下西園紫人梅雨念而作歌

[1238]
叢雨 少間 乙鳥 低飛乍 夏告家
むらさめの すこしのあひの つばくらの ひくくとびつつ なつつげにけり
雨は上がったようです
「もう少しで梅雨明けですよ」と言わんばかりに燕は低く飛んでいます
令和6年6月30日

梅雨を詠める
[1157]
夏僻跡 念者亦毛 零敷 此叢雨 何時将開
なつさると おもへばまたも ふりしける このむらさめは いつとかあけむ
夏本番と思えばまた雨です
令和5年7月20日

今宵の雨を詠める
[1156]
鳴神 甚光 久方 雨打零者 梅雨明良之
なるかみの いたくひかりて ひさかたの あめうちふれば つゆあけるらし
よくある梅雨の終りの激しい雷雨
もうそろそろ梅雨は終るのでしょうか
令和5年7月20日

梅雨を詠める
[1155]
昨晴 今宵亦毛 雨零者 今梅雨 何時将開
きのふはれ こよひはまたも あめふれば ことしのつゆは いつとかあけむ
今年(令和5年)の梅雨はいつ明けるのでしょうか??
去年の梅雨明けは
「7/23ごろ」…
平年は
「7/19」ごろ
であることは認識しておりましたが?…
令和5年7月19日

夏のうぐひす
[1152]
此野辺 過徃暖 偲乍 暑鶯 来鳴響
こののへに すぎにしはるを しのひつつ なつのうぐひす きなきとよもす
梅雨も末期に入って夏本番になろうという時に、近くの森に鶯が引っ越してきました
あの人を忘れるなと言わんばかりに鳴き響もします
令和5年6月30日

曇り夜を詠める
[1148]
久方 天雲立 陰夜 春日大野 雨将零
ひさかたの あめにくもたつ くもりよの かすがおほのに あめはふるらむ
令和5年6月10日

梅雨入り?前?の月?
[1147]
叢雨 亦巡来 束間 立待月乎 見者清毛
むらさめの まためぐりくる つかのまの たちまちづきを みればきよしも
令和5年6月5日