連作短編集
中学の同級生のシュウ、ヤスオ、コウジの成長物語
重松さんらしさたっぷり。
時代は私とはちょっと違う青春ですが、それでもわかるわかる!と思えるようなことばかり。
そこに居る時はその時間がどんなに大切なのか、大人になってどれだけ大事に思えるのか気付かないんですよねー
でもそれに気付き始めているシュウは大人になってきている。
優しいけど意地っ張りで照れ屋なシュウは友達や家族に真正面から照れくさい言葉は言えない。
でも心で思っていることはちゃんと伝わっている。
シュウの家族関係もいいし、三人の友情も素敵。
少しずつ時間が過ぎて
色々なことが少しずつ変わっていく
でも変わらない思いもあって、何だか切なくて懐かしくて
じんわりとなる作品です。
終盤はウルウルってしてしまうところが何度も。
シュウと家族のエピソードとか、コウジとお母さんとか・・
お笑い担当のヤスオもいい味だしています♪
この作品、女性よりも男性の方がよりしんみりしちゃうかもしませんー